戦力分析・TOKYO - 2003年09月12日(金) ・東京大学 前季成績 ⇒0勝10敗 勝ち点0 勝率・000 6位 投手力 ⇒春は開幕戦でいきなり早大相手に大量失点を喫するなど、投手陣の脆さが顕になった。そんな中で奮闘したのが、外野手から再コンバートされた山下(広島学院・4年)。貴重な左腕である2年の木村(川越東)とともに中心を担った。それでもシーズン通してのチーム防御率は8・89。ゲームメークに苦しんだ。だが、秋は毎季エースとして期待がかかる松家(高松・3年)が右肩痛からなんとか間に合いそうだ。この松家を軸に、最後のシーズンとなる山下、経験を積んだ木村が続く。さらに鈴木(聖光学院)、近藤(都武蔵)の3年生、2年生では松岡(東大寺学園)、高橋(仙台一)か。他の投手も力の差はないだけに、新戦力が出てきそうな予感もある。 攻撃力 ⇒春は河原(私武蔵)、細川(高松)、越智(浅野)ら最上級生が本来の力を出すに至らなかった。また、安打数や盗塁数では相手を上回っても、残塁が多い試合が目立った。その中で嬉しい誤算だったのが杉岡(木更津・3年)。もともと打撃センスの評価は高かったが、後一歩で首位打者という大活躍だった。また、太田(長野・3年)、藤熊(東大寺学園・3年)、松尾(筑波大付・3年)も同学年の杉岡の台頭に刺激を受けているようだ。下級生では北野(熊本・2年)、前原(開成・2年)に加え野村(私武蔵・2年)も力をつけてきている。 総合力 ⇒打では杉岡が出てきた。あとは誰が続くかだ。一方、投手ではやはり松家だろう。春は山下、木村がよく投げたが、他校からも特別な存在として見られている松家の復帰が待たれる。俊足そろいの攻撃陣は足を絡めた攻撃も得意だ。走塁担当コーチの指導で走る意欲や意識も高まっている。あとはここぞの1本で、本塁を駆け抜けることができるかどうかだ。昨秋は勝ち点をゲットしたが春は勝ち星なし。だが、例年春よりも秋のほうが調子がいいだけに、再び勝ち点を奪いたい。 なんといっても、今の東大は松家なしでは語れない。高松高校時代、「東大志望のMAX150キロ右腕」として四国で有名だった松家。見事現役で東大合格を果たし、入学後、赤門エースに名乗りを上げた。しかし、2年生になり肩の故障に悩まされた。秋は東大の絶対的なエースとして他校の野球エリート集団に果敢に挑むことだろう。打者では杉岡。春に結果を残し、秋は相手校から徹底マークが予想される。杉岡にとっては真価が問われる秋となる。 -
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