戦力分析・HOSEI - 2003年09月10日(水) ・法政大学 前季成績 ⇒4勝7敗 勝ち点2 勝率・364 4位 投手力 ⇒入学時から注目された松本祥(桐蔭学園・4年)がいよいよラストシーズンを迎える。ここ数シーズン、肩の調子が万全でないため結果がだせていないが最後の最後に意地をみせてもらいたい。下級生では、春季孤軍奮闘の感があった下敷領(上宮・2年)、猪子(百合丘・2年)、福山(高知・2年)の2年生トリオに期待。リリーフとして、春季に登板機会に恵まれた1年生の荒瀬(新湊)、鶴岡(多々良学園)も貴重な経験を活かし、ステップアップが待たれる。貴重な左腕・中野(北筑・3年)にも、上級生として安定したピッチングが求められる。 攻撃力 ⇒軸となるのは昨秋からの好調を維持する四番の佐々木(智弁和歌山・4年)。そして春は主将で捕手という責任の重さからかやや不調だった新里(浪速・4年)の両4年生になる。一方、本来の力を発揮していない藤田(大成・3年)、田中(創価・3年)、山下(日大三・3年)。来年の主軸になる3人なので、この秋に結果を出し、自信を付けたいところだ。さらにシーズン途中に左に転向した普久原(桐蔭学園・3年)は秘めている潜在能力を見せ付けてもらいたい。下級生では春季に出場機会を多く与えられた村上(桐蔭学園・2年)、大引(浪速・1年)、須藤(武相・1年)、西川(三重・1年)の若い勢いに注目。そして、まだリーグ戦デビューを果たしていない期待の松浦(横浜・2年)。松浦のスイングスピードはおそらく六大屈指を誇る。守備面での不安があるため、起用されないらしいが、秋は代打での出場が期待される。 総合力 ⇒守備重視の野球を謳う金光監督にとって、まずは勝利を計算できる絶対的なエース確立が必須となる。春季、エース格として登板した下敷領に金光監督が寄せる期待は大きい。そのため、夏の練習では投手のレベルアップに主眼を置き、社会人の強豪チームと数多くオープン戦を組んだ。またメンタル面を鍛えるため、あえて遠征試合を増やした。春季よりは技術面、精神面で数段レベルアップした法大。試合では接戦に持ち込み、勝利をもぎ取りたい。 投手では松本祥、打者では1年生の大引に注目したい。松本祥については、2年生秋に東大戦でみせた18奪三振のピッチングが強烈に印象に残っている。法大ファンなら誰もが唱え続けている松本祥待望論。最後の最後に勇姿を見せることができるか。大引については、僕自身春にインタビューしたということもあり、個人的に明大の岡本と同じくらい応援している選手。人間的にも本当にいい人で野球に取り組む姿勢が素晴らしい。守備面はほぼ完璧なので、課題はバッティング。適応力に長けている大引であれば、秋には木製バットに慣れてくるはず。三冠王最速獲得記録(2年春)更新も夢ではない。 -
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