戦力分析・MEIJI - 2003年09月08日(月) ・明治大学 前季成績 ⇒9勝3敗 勝ち点4 勝率・750 2位 投手力 ⇒投手力はリーグ一と言っていい。プロ注目の三本柱が今季も健在。今春、防御率リーグ1位だった3年生エースの一場(桐生第一)はMAX151キロの球威に加え、制球力にも磨きがかかってきた。将来性豊かな牛田(徳島商業・4年)は、フォークと真っ直ぐに加え、カットボールをマスターし、投球に幅が出てきた。安定感ピカ一の岡本(三重海星・4年)は、いよいよ完成の域に近づきつつある。そして後ろにはロング救援も可能な左横手の佐藤賢(羽黒・4年)。エースが不調でもそれをカバーするだけの、先発が倒れてもゲームを作るだけの人材がいる。隙は見当たらない。 攻撃力 ⇒今春、打率・326、2本塁打とその才能を徐々に開花させ始めた2年生の原島(日大三)と、主将も務める不動の四番打者・呉本(松商学園・4年)が打線の軸。下位は今春打率チームトップだった小林真(浦和学院・4年)が支える。課題はトップバッターと、原島、呉本に続く打者の出現。一番候補は3年生の倉持(水戸商業)と西谷(鷲宮)。特に西谷は、昨春こそ故障で出られなかったが、1年時から試合に出ていたほどの巧打者だけに復活に期待がかかる。1年生の松下(報徳学園)と今浪(平安)にも注目したい。松下はこの春、代打の切り札として、2本のタイムリー二塁打を放つなどその勝負強さは実証済み。今浪はまだ実績こそないものの、打撃センスは抜群だ。 総合力 ⇒投高打低。今のチームカラーを一言で表現すればこうなる。機動力を使おうにも走れる打者がほとんどいないだけに、打力アップが優勝の絶対条件となる。病気療養中の斎藤監督は今秋も復帰が微妙。スタッフ、選手間がうまくコミュニケーションをとり、呉本主将を中心にチームを一つにまとめることができるかも大きなポイントになってくる。 今秋、僕が優勝候補に挙げているのが明治大学。というか、優勝してほしいという願望も少し入っている。個人的に応援している岡本にとってラストシーズンとなる秋季リーグ戦。ぜひ先発としてフル回転してもらいたい。4年生の山口晃(三重海星)にも注目している。高校時代にすでにバッティングは完成された選手と言われ、大学に入学してからは伸び悩み3年生まで出場機会に恵まれなかったが、4年生となった今年、ようやくメンバー入り。春には目立った活躍はできなかったが、ぜひ意地を見せてもらいたい。何気に、高校3年時に出場したセンバツで選手宣誓を経験している山口晃。ある意味、強運の持ち主なので、秋はその強運を活かして活躍するはずだ。 -
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