戦力分析・WASEDA - 2003年09月07日(日) 13日に東京六大学秋季リーグ戦が開幕する。そこで、資料を参考にしながら各大学の戦力分析をしていきたいと思う。 ・早稲田大学 前季成績 ⇒10勝1敗 勝ち点5 勝率・909 優勝 投手力 ⇒今春、リーグ最多の6勝をマークした左腕・清水(柏陵・4年)と、2勝を挙げた2年生・越智(新田高)が先発を形成していく。どちらが1回戦に起用されるかは流動的。清水はリーグ戦では入学以来11勝負けなしではあるが、失点を与えるが、打線の援護に恵まれているといった印象。失点を最小に抑える安定感が求められる。一方、越智については未知数な部分はあるが、粗削りながら球威は素晴らしいものを持っている。さらに戦力として期待できそうなのが、安定感抜群の吉井(姫路西・3年)、大学選手権で自信を付けた佐竹(土庄・2年)に、大谷(報徳学園・1年)、井上(尽誠学園・1年)と層は厚い。 攻撃力 ⇒100得点、チーム打率・347と今春二つのリーグ記録を塗り替えた強力打線は今秋も健在。アマ球界ナンバーワンスラッガー・鳥谷(聖望学園・4年)の打棒が目立つ中、一番・田中(尽誠学園・3年)、二番・青木(日向・4年)の超攻撃型ツートップの働きも見逃せない。クリーンアップには先述の鳥谷に比嘉(沖縄尚学・4年)、武内(智弁和歌山・2年)と役者ぞろい。武内は柔らかい打撃に磨きがかかり、比嘉の調子次第では四番も有り得る。さらに今春、首位打者を獲得した由田(桐蔭学園・4年)は実力とともに自信もつけ、相手にとっては恐い存在となっている。 総合力 ⇒52年ぶりのリーグ戦3連覇を達成し、今秋は未知の領域となる4連覇への挑戦となる。課題を挙げるとすれば守備力。大学選手権準々決勝(対日本文理大)では、守備の破綻と小刻みな継投の前に敗退。打線にはやはり波があり、投手を含めた守りが悪いと攻撃にも影響が出てしまう。夏場は原点に帰ったディフェンス強化に時間を割いた。これには来季を見据えたチーム作りも見え隠れする。鳥谷ら主力野手が相次いで卒業するため、今秋は若い投手陣を一本立ちさせる意味が込められている。4連覇のカギは投手陣が握っていると言える。 個人的には打者では武内、投手では吉井に注目している。武内は打席に立つだけで相手を圧倒する雰囲気を持っている。スイングスピードはリーグ随一。高校時代に見せていた爆発的なバッティングを秋には見せて欲しい。吉井については、僕の中で、春に見せた早慶戦でのピッチングが印象に残っている。スピードは決して速い方ではないが、どっしりとしたフォームから投げる重いストレートは迫力満点。リリーフとして主に働くと思うが、投手陣のキーマンとなることは間違いない。 -
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