17番の日記...17番

 

 

「恋愛寫眞」 - 2003年07月01日(火)

結構前の話になってしまうが、「恋愛寫眞」を観た。公開初日に観たため出演者、監督の舞台挨拶付き。

この映画は一言で表現すると、「ハッキリしない映画」と言える。なにがハッキリしないかというと、笑いのシーンと真剣恋愛シーンを散りばめすぎなところである。その二シーンをバランスよく取り入れているのであれば、観終わった後に歯がゆさのようなものは残らないだろう。しかし、この映画を観終わった後に感じた事は「内容に欲張りすぎ」、「強引に笑いのシーンを入れたいがために真剣恋愛のシーンが死んでしまっている」。要は、「ハッキリしてくれ」という事だ。この映画のテーマはあくまで「恋愛」。そのテーマがインパクトとして全く残らないのだ。

確かに、岩井俊二の映画のように曖昧さを最後まで残し、ハッキリしないまま終わる映画はある。しかし、岩井映画の曖昧さには味がある。ラストまでの過程で、常に観客に対して考えさせる内容となっている。そして観終わった後にも考えさせられる。「リリィ・シュシュのすべて」では友人と映画の内容について様々な視点で語り合った。このような観客の思考回路を掻き立てる「曖昧さ」を、「恋愛寫眞」には感じないのだ。

堤幸彦監督は個人的に好きだ。しかし、恋愛映画にIWGP的要素を取り入れるのは無理がある。所々に堤監督らしい笑いの要素はあった。僕も笑ってしまった。しかし、真剣恋愛シーンとマッチするかしないかは別問題だ。

舞台挨拶で生・広末涼子、生・松田龍平、生・小池栄子、生・堤幸彦を見た。広末の小顔さにはビビッた。一つ言える事、やっぱかわいい。舞台挨拶では広末がかわいいキャラになっていたので、小池栄子が笑いキャラに徹していた。巧いというか、哀れというか・・・。芸能界はやっぱポジションニングが大切なのだ。

今度は「さよなら、クロ」が観たいな〜。


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