17番の日記...17番

 

 

原沢さんのお話 - 2003年06月21日(土)

今日は大学で読売巨人軍広報部長兼法務室長の原沢敦さんとお会いすることができた。原沢さんは上智大学卒業後、読売新聞社に入社し、社会部記者として活躍。現在は巨人軍を裏側で支える仕事をされている。話の内容を質疑応答形式でいくつか書きたいと思う。

Qオリンピックで野球の日本代表がシドニーオリンピックからプロアマ混合チームになり、プロとアマの壁が以前より低くなってきてるように感じるが、プロが高校生との接触などを禁じている「プロアマ規定」についてどう思うか

「やはり柳川事件の存在が根強い。2000年にある大学の野球部が雨が降ったため、ジャイアンツ球場(室内)を借りて練習をした日があった。その大学の野球部の投手に春の巨人のキャンプに参加していた選手がたまたまいた。近くにいた巨人の宮田ピッチングコーチ(当時)がその投手に軽く声をかけた姿が写真に撮られ、プロアマ規定に引っかかると問題になった。その結果、その大学の野球部の監督に対し、一年間の指導禁止命令が出された。もはやここまでくるとプロアマの線引きは異常と言える。一日も早く、プロアマ規定の改善を願っている」

柳川事件とは、プロとアマの問題でいつも象徴的に語られる1961年に起きた事件のことである。プロは当時、大金でアマの主力選手を引き抜く一方、退団者の受け入れを求めてきた。社会人・学生側は厳しい規制をかけていた。ルール作りが難航し、無協約状態になっていた時に、中日が日本生命・柳川福三外野手と契約した。これに怒ったアマ側は、受け入れの門を閉じた。プロの選手が高校球児とキャッチボールをしただけで「プロアマ規定」に引っかかる。はたして、これほどまでに敏感になる必要性はあるのだろうか。

Q巨人のチーム名に「東京」が消えてしまうが

 「確かにフランチャイズは東京だが、巨人は全国的にファンが多いため、「東京」を外すことによって、ファンに更に親しみを持ってもらおうというのが最大の狙い」

僕には「東京」を外し、都合上、企業色を強くせざるを得ないとしか思えないが。

Q東京ドームS席についてテレビに映っているようなバックネット裏の最前列付近の席は一般の人では手に入らないのですがどういう仕組みになっているのですか

 「S席のネット裏の一番いい席は企業や政治家が年間シートとして買い占めている。主に接待などで利用されている」

なんとも腹立だしいことである。資本主義の象徴がバックネット裏最前列では存在しているということだ。日本中の野球少年がどれだけあのバックネット裏の席に憧れていることか。別に原沢さんに対して腹が立っているわけではないので誤解のないように。

原沢さんはとても謙虚な方でいい人だった。社会部記者時代のお話も非常に興味深かった。

今日から東京ドームで巨人ー阪神の三連戦。
テレビをつけると、どうしても目線がバックネット裏にいってしまう僕がいる。




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