17番の日記...17番

 

 

野球とビール - 2003年05月25日(日)

今日は昼から品川で友人と会う約束をしていた。友人と品川のマックに入ったらサークルの友人と遭遇。東京は狭いなーと感じた。

品川から京浜東北線で関内へ移動。17時半、横浜スタジアムへ。巨人対横浜戦を観戦するためだ。実は今日が今季初のプロ野球生観戦。そして生まれて初めての横スタ。内心わくわく。

巨人側の内野席のチケットを買い、スタンドへ入場。試合開始ギリギリに入場したのでスタンドには巨人戦、そして日曜ということもあり、すでに客で一杯なんだろうなと思ったが、驚いたことに内野席はガラガラ。確かに今季の横浜は不調である。にしても、この客入りの悪さはひどすぎる。阪神などは、近年までずっと下位にいたにもかかわらず、甲子園での巨人戦は常に超満員になる。横浜は本当の意味で地域密着を果たせていないのではないかと感じた光景だった。

巨人の先発は上原、横浜は東。二回、清原がデッドボールで出塁。五番斎藤がレフト前に技ありの流し打ち。1アウト一、二塁で七番江藤。東のストレートを、打った瞬間それと分かる3ランホームラン。その後一番清水のタイムリーで一点を追加し、この回一挙四点。三回、この回先頭の清原に東がまたしてのデッドボール。これには清原も軽くキレた。乱闘まではいかなっかたが両ベンチの選手達がバッターボックスに集まりあわやという場面だった。

しかし、東というピッチャー、なかなかの強気なピッチングを見せる。僕と同じ21歳。宿毛高校からドラフト4位で横浜に入団。二年目の昨季はリリーフで28試合に登板し、今季五月の阪神戦でプロ初勝利をマーク。右打者の内角を突くシュートがよく、横の揺さぶりで打ち取る。スライダーはカットボール気味の速い球と緩い球の二種類。今が伸び盛りのピッチャーである。

五回、巨人は先頭の二岡がフォアボールで出塁。三番高橋由が左中間を破る2ベースヒット。四番清原。さすがに東は今回内角を攻めることが出来ずに清原にタイムリーをあびる。この場面で内角を攻めることが出来たら、東は本物である。これからの成長を見続けていきたい。

この回の高橋由がヒットを打ったときに僕の近くに座っていた酔っ払いのおじさんがビールを前列に撒き散らすという行為があった。前列に座っていた恐いお兄さんは当然キレる。なんとも哀れな光景であった。
球場でビールを販売するのはいかがなものかと僕は常々思ってきた。販売すれば夏場などには特に売れる。商売としては儲かるに決まっている。しかし、客のモラルは低下する。僕の後ろに座っていた巨人ファンの家族連れの夫がビールを飲み、幼い息子の前で「二岡ー!打てねーんだったら出てくんなー!バカヤロー!」と叫んでいる。幼い息子にとっては巨人の選手は皆、ヒーローのはず。そんな純粋な心を持った息子の前で哀れな雄たけびをビール片手に連発する馬鹿夫。現に今回、僕の目の前でハプニングは起こってしまった。球場関係者が商業主義にだけ徹することだけは避けてもらいたい。

結局試合の方は八回までに巨人が11点を挙げ試合を決めた。しかし、九回に敗戦処理として登板した加藤武治が存在感を示した。山形南高校から東京学芸大を経て三菱ふそう川崎で活躍。昨年、ドラフト4位で横浜に入団。リーチが長く、腕を後ろに隠している時間の長いフォーム。打者は球の出所が見づらい。シンカー、スライダーの質は高く、コントロールがいい。仁志、村田、堀田を三者連続三振にしとめ強いインパクトを残した。

帰り、横浜駅近くのラーメン屋で醤油ラーメンを食べて帰った。帰りの電車の中で、あの幼い息子の涙目に似た目をした表情が、僕の頭の中から離れずにいた。







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