エース - 2003年05月24日(土) 今日は六大野球、法政対東大と明治対立教が行われた。僕は大学の方で用事があり、観に行けなかったが、携帯のBookmarkに登録してある「東京六大学連盟ホームページ」で試合の途中経過はチェックしていた。明治対立教は戦前の予想通りエース一場が好投し、自らも決勝の二点適時打をはなち、攻守共にフル回転。3対1で立教を破った。僕は毎回、一場を見るたびにあのフォロースルーに魅せられる。投げ終わった後の右足の動きは下半身の強さを象徴している。好調時の一場はなかなか打てそうにない。 僕が最も気になっていたのは法政対東大。事実上の最下位決定戦である。 今年の法政は昨年までとは違い守備重視の野球を意識している。新監督の金光監督がもともと守備重視型の監督なのだが、現時点で絶対的なエースと呼べる投手がいない。守備重視と謳うならまずは投手ありき。金光監督は、聞くところによると前日の練習で投手の調子を見て判断し、次の日の先発を決めるそうだ。この起用法に僕は少し疑問を覚える。 僕はエースというのは育てていくものだと思う。試合前日の練習だけ見ても、たまたまその日が調子がよかっただけというケースも考えられる。監督自身が「こいつをエースに育てる」という意識が無い限りエースというのは生まれないと思う。その上でたとえ前日の練習で調子が悪くても、我慢して登板させることによってエースは育っていくのである。最近、登板が増えている下敷領(2年)に対して、金光監督が「こいつをエースに育て上げる」という意識のもとで起用していることを僕は願っている。 試合の方は法政が3本の本塁打を含む13安打で大量15点を奪い先勝した。法政は2回、普久原の二塁打などで5点をあげ逆転に成功。4回には村上、佐々木の二者連続本塁打などで5点を追加して東大を突き放した。東大は1回、杉岡の二塁打などで幸先よく1点を先行したが、投手陣が大量失点で今季9連敗。東大の11季連続の最下位が確定した。 これで、法政の最下位が免れたのでとりあえず一安心。 明日の第2戦も法政が勝つのは当然として、内容のある、充実した試合展開を期待している。 -
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