「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2000年12月27日(水) |
しんじるこころ(その2) |
謝って、うちに帰って、説教タイムだ。
「モックン。何でウソついたの。」 「・・・・・・・・。」 「凧の話もウソとちゃう?」 「凧は、ほんまっ!」 「信じられへん。」 「ほんまーーーっうおおんっおうー!」 「・・・・あのな。ウソつくってこういうことやねん。」 「?」 「ほんとのことまで信じられへんようになるねん。」
「モックンな、ひどーいウソついてん。 ウソは痛いねん。 ついたあなたも胸のとこキュって痛いけど、 ウソつかれたのがわかった人はもっと痛いねん。 痛くて痛くて、『しんじる心』が壊れるねん。 いまおかーちゃんの中の、モックンをしんじる心は、壊れてしもたん。 そやから、もっくんがほんまのこというてもしんじられへん。」 「いーやーやっ!」 「嫌やよなぁ。でも壊したんモックンやねんで。 これは治るんやろか。どうしたらええと思う?」
目に涙をためて、考える。 「あたらしく・・・つくる・・・。」 いいこという!と内心思う。 「どうやって?」 「・・・・うれしいことをする・・・。」
なるほどなぁ。
「モックン、大人もな、よくウソつくねん。 ウソはな、絶対にあかんわけじゃないんやで。 ついたらアカンもんばっかりじゃないねん。 ちょっとむつかしいなぁ。 でもな、絶対ついたらあかんウソって言うのもあるねん。 おかーちゃん、今回の『自分のやったことを友達のせいにするウソ』は アカンと思う。」
ウソは絶対につくな!とは言えないと思った。 大人はもっと嘘つきだ。
「おかーちゃんは、あんたのおかーちゃんやから、 あんたをしんじる心の種は、まだある。 でも、お友達にはないよ。 一回壊れたら、なおらへんことのほうが多いのよ。 おかーちゃんも、今は、もうこなごなや。 あんたが壊したんやから、あんたが育てなしかたないと思う。 がんばって育ててな。」
二つ約束した。
「失敗しても正直に言って、相談する。」 正直に言って謝れば、怒られる代わりにどうしたらいいか 一緒に考えてもらえるから。
「ついたらアカンうそを覚える。」 楽しいウソまで禁止にはしない。 でもしんじる心を壊すようなウソはつかない。
ウソは絶対つくな!とはいえなかった。
へたくそな子育て。 私間違ったことをこの子に教えたのかなぁ。 口で言うだけじゃダメなのかなぁ。 0点の答案が帰ってきたような気分。
この親は子供にも聞く。 「おかーちゃん、子育て間違ったんやろか。」 「まちがってない。」 「おかーちゃんなーわからんのさー。 あんたが嫌な大人にならへんように、手伝ってるつもりやけど、 ちゃんと手伝えてんのかなぁって。 一緒に考えてなー。」 「うん。」
つくづく未熟な親。
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