「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2000年12月02日(土) もったいないおばけ

なんで、こどもって、あんなもったいないことするんだ!!!

お子様方は、合理的には生きていらっしゃらない。
後先のことなんかはあまりお考えにならない。
で、毎日、母は、(あ〜〜っもったいなっ!)ってことに遭遇して、わなわな震える。

「そんなことしちゃだめでしょ!」
「アンタ、こんなに食べ残して!お百ショーさんに申し訳ないと思わんのか!」
なんていってもてんで効かない。

そこで登場するのが、もったいないおばけさんである。

さんざん遊び食いしたあとで、こんもり残す。
食後のデザートねらいだ。
母、ひぃひぃいいながら作った料理を残されるとキレる。

「ごちそうさましていい?」
「残してるー。」
「だって、もうごちそうさま。」
「もったいないおばけ、くるわ。
そうやって、もったいないことしてる子のとこには、
もったいないおばけが来て、もう何にも食べられへんとこに連れて行かれるねん。」

たいていは、これで、がんばって皿も茶碗もきれいにして、終わりなのだが、
この前、反撃があった。

「もったいないおばけなんかいてへんもん!」
「います。見えてないだけです。」
「どこにつれてくのよ!」
「ソマリアとか、東チモール。ボスニアヘルツェゴビナかも。」(←けむにまいてる)
「ぼすにや・・・・・・そんなとこないもん!」
「あります。残念ながら。もうみんなやめたいのに戦争がやめられなくって、
家族とも死に別れて、食べるもんもなくて、
ほんとにひどいことになってます。ニュースで見たやん。」
「ないもん!」(←ミー参加)
「ある、ある、僕見たわテレビで。」(冷静なモックン。)
「ほんまにあるのん?」
「うん。ぼく、みんなたべよっと!。」
「ミミミ、ミーちゃんも!」

これでも効かないときは、電話である。
「もしもしっ!もったいないおばけさんですか!
・・・・・はいっ!
・・・・・はい。そうなんですっ!もったいないんです!
あ。みてはりましたか!(振り返り)ホラ、見てはったわ!
・・はいっ!じゃぁ、よろしくおねがいしますっ!
え?ソマリアいっぱい?北朝鮮ですか?わかりました!」
「わわわわわわわ〜〜〜っ!ごめんなさい〜〜っ食べる!食べる〜!」
「え?はい。全部食べたら、解除になるんですねっ?」
「ぜぜぜぜんぶたびるぅ〜〜〜〜!」
「ハイ、じゃ、またもったいないようだったらお電話しますっ!お手数おかけします!」

子育てには演技力も必要。アタシ、女優。(個性派)



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