「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2000年11月25日(土) 父親参観

今日は、保育園の父親参観。
とはいっても、土曜なのでお父さんの都合のつかないおうちも多いと見える。
もちろんワタシもそうだ。
午前中にミーの、午後からはモックンの参観がある。
親子で工作を作るのが恒例になっているので、じゃましたい盛りのマルを、なんとかしなくては。

2歳のお誕生日が明日のマルは、今が一番たいへんなとき。
自我も芽ばえ、わがままもいい、我慢はせず、いつも母親を独占する。
憎らしいのに、愛くるしい。ここが一番困る。つい特別扱いになってしまう。
私から離れているのは、眠っているときだけだ。
6歳のモックンも、4歳のミーもまだまだ母にべったりくっついていたいだろうに、
なかなかそんな機会はない。

せめて、今日の工作の時間くらい専属になってやりたいなぁ。
そう思っていたら、ご近所から助け舟が出た。
「午前中だけなら、あとの二人預かるよ」とゆーちゃんが言ってくれたのだ。
ゆーちゃんのとこの兄妹と、うちの兄姉妹の5人の子供達は兄弟のようにつきあっている。
5人とも私のことを「おかーちゃん」と呼び遠慮をしない。

ありがたく、甘えることにして、モックンとミーに説明した。
「ゆーちゃんが、マル預かってくれるって言うから、モックン、マル当番でゆーちゃんちで一緒にお留守番しててくれる?」
「うん。いいよー。オムツは紙?」
「うん。入れとく、頼んだよ。
ミーちゃん、おかーちゃんと二人でいけるよ!保育園。」
「・・・・・・いや。」
「????へ?」
「みんな一緒でないと、いや。」
「・・・おかーちゃんと二人っきりで行けるんだよ?マルに工作じゃまされないよ?」
「おかーちゃんもっ!モックンもっ!マルもっ!ふえ〜ん。」

あちゃー。
どこへ行くにも4コ一組。(父はたいがい仕事でいない。)
一番、しいたげられてるのは真ん中のこの子だろうに。
う〜む。どうしよう。

「あのさ、マルがじゃまするよ?」
「いいよ。」(よくないよー、怒るじゃないかぁ、いつだって。)
「おかーちゃん、マルのことずっと見てなきゃいけないから、
先生が、おかーさんにしてもらってくださいって言っても、お手伝いできないかもしれないよ?」
「じぶんのことはじぶんでやる。」(←母の口癖)
うう。せっかくのチャンスなのにぃ。

「ミーちゃん、おかーちゃんさぁ、ミーと一緒に、工作、作りたいなぁ。
マルがお留守番してくれてたら、おかーちゃんいっぱいお手伝いできるけど。」
「・・・・・。」
「おかーちゃんが、ミーと二人で行きたいんだけど、ダメ?」
「(はっ!)うん!いいよー!」


むつかしいのね、ちょっとしたことだけど。
母だからって、恩着せがましく「一緒にいってやるって言ってんだあ」では、
いけないのね。

ともすれば、大人だから、強いから、大きいから、親だからって、
子供達を自分の思い通りにしようと高飛車に出てしまうけど、
この小さい人たちが、自分の考えで、前に進めるようになるためにも、
押し付けちゃいけないのね。

ミーは、とても張り切って、工作を作った。
一度も、「おかーちゃん、手伝って」って言わずに、
手際よく画用紙を折り、絵を描き、鼻の穴を膨らませながら、
ご機嫌だった。
帰りの自転車で、「早くマルに見せてやろ〜♪」と自作の歌を歌っていた。



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