「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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今日は、保育園の父親参観。 とはいっても、土曜なのでお父さんの都合のつかないおうちも多いと見える。 もちろんワタシもそうだ。 午前中にミーの、午後からはモックンの参観がある。 親子で工作を作るのが恒例になっているので、じゃましたい盛りのマルを、なんとかしなくては。
2歳のお誕生日が明日のマルは、今が一番たいへんなとき。 自我も芽ばえ、わがままもいい、我慢はせず、いつも母親を独占する。 憎らしいのに、愛くるしい。ここが一番困る。つい特別扱いになってしまう。 私から離れているのは、眠っているときだけだ。 6歳のモックンも、4歳のミーもまだまだ母にべったりくっついていたいだろうに、 なかなかそんな機会はない。
せめて、今日の工作の時間くらい専属になってやりたいなぁ。 そう思っていたら、ご近所から助け舟が出た。 「午前中だけなら、あとの二人預かるよ」とゆーちゃんが言ってくれたのだ。 ゆーちゃんのとこの兄妹と、うちの兄姉妹の5人の子供達は兄弟のようにつきあっている。 5人とも私のことを「おかーちゃん」と呼び遠慮をしない。
ありがたく、甘えることにして、モックンとミーに説明した。 「ゆーちゃんが、マル預かってくれるって言うから、モックン、マル当番でゆーちゃんちで一緒にお留守番しててくれる?」 「うん。いいよー。オムツは紙?」 「うん。入れとく、頼んだよ。 ミーちゃん、おかーちゃんと二人でいけるよ!保育園。」 「・・・・・・いや。」 「????へ?」 「みんな一緒でないと、いや。」 「・・・おかーちゃんと二人っきりで行けるんだよ?マルに工作じゃまされないよ?」 「おかーちゃんもっ!モックンもっ!マルもっ!ふえ〜ん。」
あちゃー。 どこへ行くにも4コ一組。(父はたいがい仕事でいない。) 一番、しいたげられてるのは真ん中のこの子だろうに。 う〜む。どうしよう。
「あのさ、マルがじゃまするよ?」 「いいよ。」(よくないよー、怒るじゃないかぁ、いつだって。) 「おかーちゃん、マルのことずっと見てなきゃいけないから、 先生が、おかーさんにしてもらってくださいって言っても、お手伝いできないかもしれないよ?」 「じぶんのことはじぶんでやる。」(←母の口癖) うう。せっかくのチャンスなのにぃ。
「ミーちゃん、おかーちゃんさぁ、ミーと一緒に、工作、作りたいなぁ。 マルがお留守番してくれてたら、おかーちゃんいっぱいお手伝いできるけど。」 「・・・・・。」 「おかーちゃんが、ミーと二人で行きたいんだけど、ダメ?」 「(はっ!)うん!いいよー!」
むつかしいのね、ちょっとしたことだけど。 母だからって、恩着せがましく「一緒にいってやるって言ってんだあ」では、 いけないのね。
ともすれば、大人だから、強いから、大きいから、親だからって、 子供達を自分の思い通りにしようと高飛車に出てしまうけど、 この小さい人たちが、自分の考えで、前に進めるようになるためにも、 押し付けちゃいけないのね。
ミーは、とても張り切って、工作を作った。 一度も、「おかーちゃん、手伝って」って言わずに、 手際よく画用紙を折り、絵を描き、鼻の穴を膨らませながら、 ご機嫌だった。 帰りの自転車で、「早くマルに見せてやろ〜♪」と自作の歌を歌っていた。
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