「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2000年11月26日(日) ハッピーバースデイ

今日は、マルの2歳の誕生日だ。

8時ごろに起きてきたマルと、
「今日はお誕生日だから、ケーキ作ろうか?」
「きーき!?やーい!」(ケーキ!?わーい!)
それから、お花も買って、プレゼントも買って、と
みんなが起きてくる前に頭の中で段取りをする。
昼前に全員が起きてきたときには、
私の頭の中で、お誕生日パーティーの後片付けまで終わっていた。

それなのに。

突然、朝風呂から上がってきたダンナが、
「ヨシ!今日は、やるぞお!」
は?なにを?
「まずはカビキラー!」
はぁ?????
私が妊娠中ですら、ボクはあれすると気分が悪くなるからといって、
結婚以来一度もしたことないヒトなのに。?????
「すみません、今日は、マルのお誕生日なんですけど。」
「うん!おめでとう、マル!」
「あのぅ。カビキラー今切れててないんですが。」
「むぅ。じゃ、とりあえず風呂のふたを干そう!」

母呆然。
でもまぁ。張り切ってるし、させておこう。
「ホラ、おとーちゃんのお手伝いみんなでしたらぁ?」
「うん!する、する!」
庭に、お風呂の中のものをみんな出して、芝生の上でバスマジックリンまみれにして、
ひげ長男をはじめ、4人とも、ごきげんだ。

終わったか?と思ったら、
「さぁ!次は畳をあげよう!」
????はぁぁぁぁぁぁっ?????
「あのう。今日はマルのお誕生日なんですけど。」
「うん。でもいい天気だから!」

さよか。
私の頭の中からお誕生日パーティの料理の献立が消え、
代わりに、子連れでいけるおいしいレストランが検索モードに入った。


ひげ長男がここでも隊長だ。
「モックーン、雑巾とバケツもって来てー」
「ミー、ゴミ箱どけて。」
「マル!おもちゃ、ポイポイしたらメッ!」

ひげ長男が畳をあげてベランダに干してゆく。
そう、お布団がたくさん干してあるベランダに。
畳を叩くものを探しているので、心の中で悲鳴をあげる。
布団たたきの場所がわからなかったらしく、とりあえず干しておくことにしたらしい。

私はこういう時、口も手も出さない。
ひげ長男@ダンナは、あんなに張り切っているではないか。
「もうっ!おかーちゃんに貸しっ!」などと取り上げてはいけないと心得ている。
どんなに手際が悪くとも。

畳をあげたあとに掃除機をかける。雑巾で拭く。
子供達は「4人」ともおお張り切りだ。

終わったか?と思っていると、
「おかーちゃん、ゴキブリほいほい買って来たのあったやろ。」

なんでもしとくれやす。
「プレゼントを買いにおもちゃ屋さんに行く」のが、
うちの前の「本屋さんで絵本を買う」に変更になった。

「あ、そうそう、さっき、お袋から電話があって、
今から来るって。」

・・・・・・・・。押忍!

そしてすべての作業は、そのまま中断された。

おとうさんとおかあさんは、今日がマルの誕生日だと知らずに遊びに来てくださった。
おみやげはショートケーキ。

「ちょっと、待って!」
私は台所から、赤いろうそくを二本出してきて、マルのイチゴショートにさして、火をつけた。
「お誕生日、おめでとう!」
「おめでとう!」

おめでとう、マル。
happybirthday. fill the world with love.


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