| 2002年01月16日(水) |
まんなかっ子 瑞穂との闘い 「 不自由な生活 」 |
1月10日(木) まんなかっ子 瑞穂との闘い 「 はじまり 」 からお読みください。
お医者様には入院を勧められた。 けれどそばにいた看護婦さんが 「 まだ小さいから入院はかわいそうよ。 何かあったら私みてあげるから、通院というかたちにした 方がいいんじゃないかな。」 そう言ってくださった。 その時初めて知った、彼女が我が家の隣の隣に住んでいるということを (^-^;
それからまもなくして幼稚園では新学期が始まった。瑞穂も年中から年長に上がったわけだが もちろん3ヶ月近くの間幼稚園には行くことができない。
瑞穂の自宅での様子はといえば、ほとんど二段ベッドの下の段に寝たきりの生活だった。
もちろん食事やトイレ、瑞穂がベッドの外に出たがったときは私が抱いて下ろすのだが 当時瑞穂は5歳児にして6歳児と変わらないほどの身長があった。 そして右足は大きなギブスをはめて伸ばした状態、横抱きにするのはかなり辛いものがある。
その上ベッドには柵があり、瑞穂を外に出すには私が一度上体をベッドの中に入れ、二段ベッドの 上段の床部分にぶつけないように注意しながら慎重に瑞穂を抱き上げなければならない。 この作業を2ヶ月間1日に何度も何度も繰り返した。思った以上に重労働だった。
瑞穂はもちろん退屈で退屈で仕方がない。ギブスにマジックで絵を描いてあげた。 ディズニーのキャラクターだ。 ひとつ描くごとに瑞穂がリクエストする。 ダンボにピノキオ、白雪姫、ミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィー、ピーターパン・・・ ギブスは隙間もないほど賑やかなものとなっていった。
このギブスが病院でも、ベビーカーに乗せて出るお散歩先でも 「 すごいねぇ! 」 「 誰が描いたの? 」 「 瑞穂ちゃんいいねぇ 」 と大好評で その度に瑞穂は 「 お母さんが描いてくれてん!これがダンボで、これがピノキオ!」 とひとつひとつ得意げに説明するのだった。
週に一度幼稚園の先生が様子を見に来てくださる。年中の時の先生と新しい年長のクラスの先生。 2ヶ月間幼稚園を休むのに保育料はしっかりとられている。 なので大きな粘土のおもちゃを 持って来てくださった。
そして新しいクラスに遅れて入ってもちゃんと馴染みやすいようにと、先生は毎日のように 同じクラスのお友達に「 瑞穂ちゃんはね・・・ 」 と瑞穂の話をしてくださっていた。 嬉しいことである。
外に出ると必ず誰もが瑞穂の痛々しい姿を見て 「 かわいそうに 」 「 小さいのに頑張ってるね 」 と誉めてくれる。
瑞穂はそれが嬉しかったのだろう、親の私まで感心するほどお利口に毎日を過ごしていた。 お外に出れなくても我慢した。「 あれがしたい。これが欲しい。 」 などと言う事は一切なかった。 まだ5歳だ、お友達とも遊べず1日の大半をベッドの中で過ごす。 寝返りさえできない。 相当にストレスのたまる生活だったに違いない。 それでもわがままは一切言わずに、お利口にお利口に過ごしてくれた。
そう・・・ リハビリが終了するまでの3ヶ月足らずの間は・・・
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