| 2002年01月15日(火) |
まんなかっ子 瑞穂との闘い 「 誤診 」 |
1月10日(木) まんなかっ子 瑞穂との闘い 「 はじまり 」 からお読みください。
楽しいはずの旅行が、とんだことになってしまった・・・ そして帰宅
帰宅してまもなくすると瑞穂の足がみるみるうちに腫れてきた。 まさか・・・ 主人が瑞穂を近所のかかりつけの総合病院に連れて行く。
家でそわそわと待つ私のもとに、主人から診断報告の電話が入った。
骨、折れてたわ・・・ 右足の膝のすぐ下あたり。 治るのに2ヶ月近くかかるって。 なんか、成長をつかさどる大事な部分らしくてな。 うまいことくっつけへんかったら右足が 伸びひんねんて。 そしたら左右の足の長さが違ってきてもて・・・ びっこや・・・
そんな・・・・ なんで! ただの打ち身や言うたやん! レントゲンまで撮って・・・ 打ち身や言うたやん!
激しい怒りが込み上げてきた。 もしあの誤診が原因で瑞穂が一生びっこひくことになったら・・・
怒り。 悲しみ。 そして・・・ そして・・・ 私が瑞穂に吐いたあの言葉 「 骨がそんな簡単に折れるはずないでしょ! 」
受話器を握りしめる右手が小さく震えるのが分かった・・・・
小一時間もすると右足の太ももから足首にかけて大きく重々しいギブスをはめた痛々しい姿の 瑞穂が帰って来た・・・
主人は二度にわたるレントゲンのどちらも医者と一緒に写真を確認している。 二度目のレントゲンで医者が指した骨折の箇所。 一度目のレントゲンの時も確かにおかしかった という。 それでも主人は 「 医者の言うことだから確かだろう。素人が下手に口出ししても 」 そう思って 何も言わなかったらしい。
そのせいだろうか。 「 自分も悪かった 」 と思ったからであろうか。 主人は誤診した医者への憤りを あらわにはしなかった。 普段ならば絶対に医者に電話してかみついているはずの主人が・・・
そのことも私をイライラさせた。どうしてよ! どうして今回に限って黙ってるのよ! 私は主人とは違ってバカがつくほど 「 温厚 」 な性格で。 バカがつくほど争いごとを避けたがる性格だ。 けれど今回だけはどうにも我慢ができなかった・・・
次の日、私は電話の子機を手に家の中を右往左往していた。 やっぱり黙ってはいられない。 けれど誰かに対して怒りをぶつけたことのない私には、怒りのぶつけようさえも分からなかったのだ。 そして、間抜けなことに相手の電話番号も分からなかった。
私が手に握りしめていたのはクアハウスの番号がかかれたメモ用紙。 そして・・・
「 もしもし・・・ あの・・・ わたくし○○と言うものですが。 先日そちらで娘が怪我をした際に大変お世話になりまして。 ありがとうございました。 」
「 あぁ、あの時の。 その後お嬢さんの怪我の具合はいかがですか? 」
「 それが・・・ 骨折しておりまして・・・ 」
「 えぇ!何と申し上げて良いのか・・・ 」
「 あのぅ・・・ そちらで紹介していただいた病院。 あそこでは打ち身だと誤診されまして・・・ 帰宅後改めて病院に連れて行って骨折と分かったんです。 それで・・・ あのような病院を今後も紹介されているようでは、そちらの看板にも傷がつくかと 思いまして・・・ 一言・・・ 」
「 そうでしたか・・・ 申し訳ないことをいたしました 」
「 いえ、そちらの方にはとてもよくしていただいたので・・・ 」
もちろんこのようなことで怒りがおさまるはずはなかった・・・ それどころか後味の悪さだけが、私の胸の中にどんよりと残ってしまったのだった・・・
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