| 2002年01月12日(土) |
まんなかっ子 瑞穂との闘い 「 診断 」 |
1月10日(木) まんなかっ子 瑞穂との闘い 「 はじまり 」 からお読みください。
私達の待つ宿舎にバスが帰って来た。 心配顔のみんなの前で主人が診察の様子を報告する。
先生はな、ただの打ち身や言うんや。瑞穂があんまり痛がるから念のためにレントゲンも 撮ってもろてんけど、どないもないて。 「 それでもこんなに痛がってるし 」 言うたら 「 お嬢さんは大げさですねぇ 」 言われて 湿布だけもろて来た。
そうか・・・ レントゲンまで撮ったんやったら間違いないやろ。 誰もが医者の言うことを信用した。 それにしても 「 大げさ 」 て・・・
そう、瑞穂は数日前に歯医者でも異常の無い歯を 「 痛い! 」 と言って騒いでいる。 今回も同じようなもんやろ・・・
次の日も予定はびっしり詰まっていた。けれど相変わらず瑞穂は足を痛がり歩こうとはしない。 観光地に着くとみんなはバスから下りて楽しそうにあちこち見て回っている。 瑞穂は頑としてバスを降りようとしないため、いつも私と瑞穂の二人でバスのお留守番だ。
同行した人みんなが出入りするたびに 「 大丈夫? 」 と声を掛けてくれる。 「 私が一緒にいてあげるから、まあこさんみんなと観ておいで 」 とも言ってくれた。 怪我人が1人出たことにより、なんだか空気が重くなってしまっている・・・
これが自分の友達の集まりならまだ良かったのだがそうではない。 「 私達親子のせいで、せっかくの楽しい旅行を台無しにしてしまったら申し訳が無い 」 と気が気ではなく。 単なる打ち身でいつまでも大げさに痛がっている瑞穂に少し腹が立ってきた。 そして 「 いつまで痛がってるの。 湿布もしてるしただの打ち身やねんから。 みんなと一緒に 遊んだらええやん。 」 と、きつい言葉も出るようになってきた。
「 ほら、バスの中におってもおもしろくないやろ? ちょっと外に出てみんなのところに行って みよか? 」 なんとか瑞穂を外に連れ出してみる。 私に脇を抱えられびっこをひきながら半べそで歩く瑞穂。
「 瑞穂・・・歩かれへんはずないんよ。頑張って1人で歩いてみぃ。」 瑞穂の脇からそっと手を抜いた瞬間、瑞穂の体ががくっと下に沈んだかと思うと
ぎゃーっ!! 骨が折れたーっ!! 。・゜ °・(><)・° ° ・。
その声に私がとっさに口にした言葉は
骨がそんな簡単に折れるはずないでしょ!
なんてことだ・・・ 今自分で思い返しても恐ろしい。まるで鬼のような母親だ・・・
医者の診断を鵜呑みにし。周囲ばかりを気にして、幼い娘の叫びを聞き入れようとしなかった。 この言葉は今までの人生において、悔やんでも悔やみきれない最悪の一言となってしまった。
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