なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2008年02月11日(月) |
【ミニ更新】漢字はクール…なのか? |
ようやく春らしくなってきました。…というと日本に住む方には違和感のある話かもしれませんが、実はアイルランドの暦の上では2月から4月は「春」なのです。朝晩は未だに冷えますけど、昼間は暖かくなってきてます。
会社で忙しくキーボードを叩いていると、顔は知ってるけど名前を知らない同僚がやってきました。長身。結構イケ面かも。男なので興味はありませんが。
同僚:「ねえねえSnigel.日本語書ける?」 私:「は?私、れっきとした日本人なんですけど」 同僚:「そうだよね。だったら、"Never surrender"って日本語で書いてくれない?」
Never Surrenderねえ。「負けないで」とかになるのかな。待て、もっといい訳があるだろう…とか考え始めたのだが、ふと考える。なんでそんなもんが必要なんだ?
私、このテの質問には細心の注意を払ってます。以前の日記に書いたかもしれないのですが、かなり昔にこんなことがあったのです。
友人:「私の名前をこの紙に日本語で書いてくれない?」 私:「いいよ。はい(カタカナで彼女の名前を書いて)できたよ」 友人:「わあ、きれい、ありがとう」 私:「別にこれくらいいいよ。で、これ、どーすんの?」 友人:「これ見せてタトゥー(刺青)入れてもらってくる」
慌てて私はその紙を彼女の手から引っぺがして破り捨てたことは想像に難くないかと。
別にこれは今始まったことじゃないんだけど、こっちの人、漢字に対してエキゾチックと感じるというのか、クールに感じるというのか、よくは知りませんが、かっこいいと思う人が多いようです。それ自体一向に構わないのだけど、私の悪筆が誰かの肌に一生残るなんて私には責任取れません。たまに街中で「なんちゃって漢字」の書かれたシャツとかを着ている人を見かけますが、シャツは着替えられれても、肌はそう簡単にはいかない。
で、今日は「負けないで」と書いてくれ…と言われたわけですが、とりあえず、用途を確認。
私:「それは構わないけど、いったい何すんの?」 同僚:「実はね、ボクの背中にタトゥー…」
…来たよ。なんて言って断ろうか。
同僚:「タトゥーがすでに彫ってあるんだけど、本当に『負けるな』って彫ってあるかどうか確かめてもらいたくて」
…ってか、あんた、本当に正しいかどうかも確認せずにタトゥーを彫ったの?その勇気、ある意味感心するよ。
これで背中に、「貝けないで」とか「ボクはヘンタイ」とか書いてあれば、日記のネタとしては申し分なかったのだけど、首筋から一瞬だけ見た彼の背中には背中いっぱいに何やら絵が描かれていて、その中心に見事なフォントで
「不屈」
と書かれていた。なるほど、いい訳だわ。しかも、ちゃんとしたフォントで書かれている。よかったね。笑いのネタにならなくて。とか言いつつ、「屈」の字が「屁」に似てるとか思ったのも事実だけど。
次回はバレンタインスペシャル…の予定。何がスペシャルって?まだ決めてません。とりあえず、今日のつなぎ更新のご感想はこちらへ(掲示板へのリンクです)。
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