なべて世はこともなし
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2007年11月11日(日) 禁断の会社ネタ。Snigelの会社での日常とは?

私の職名は"IT Helpdesk officer"。なんか英語で書くとカッコいいですが、その実ただの雑用係だったりします。しかも、メールを書くと必ずHelpdeskが引っかかって、「訂正候補」が"helpless"だったりするのが、「ああ、本質ついてるなあ」と一人で笑ってしまうのですが(単語登録すりゃいいんだろうけど、面白がってそのままにしてる)。


とにもかくにも、この会社でのお仕事。そりゃ技術的でおもしろくもない話がほとんどですが、たまに意味不明なリクエストが来て驚いたりします。今日はそんな話3話。


ある日の朝。朝の9時ごろに電話が鳴る。


相手:「大変!キーがなくなったの!」
私:「はい?」
相手:「だから朝、来て見たらキーボードのキーがなくなってたの」



こういうわけのわからんことを言う輩にはとりあえず現地に行くのが一番。というわけで、彼女の机に行ってみる。





…。なるほど。確かにキーがなくなってるねえ。


どこをどう血迷ったらこういうことになるのか私にはまったくわからない。確かにキーボードのキーって(シャレじゃないけど)家のキーの先っぽとかドライバーとかを差し込んで持ち上げれば簡単に取れる(キーボードのお掃除をしたいという奇特な方はぜひどうぞ)。


だけどさ、そういうふうに意思を持ってやらないとフツーは取れないんだよね。ま、マレのマレの事態として、例えば、夕方お掃除に来てくれた掃除婦(夫)さんが偶然キーボードを落として偶然そのキーが落ちたという可能性も考えられなくもないのだけど。


そういう可能性を考えた私は彼女の机の周りを探したのだが、結局そのなくなったキーを見つけ出すことは出来ず。キーボード交換でこの件は一件落着…というか真相は迷宮入り。


別のある日のこと。


今度は、電子メールで「会社のドアーを開けるセキュリティパスが壊れた。新しいのを作って」という要求。


ヘルプデスクドケチ王として名を知られるようになった私、そう簡単には新しいのを作ったりしませんよ。クレジットカードサイズでマグネットにちょっとした情報(ドアーの番号とカード番号だけ)が入ったカードのくせして、このカード、一枚15ユーロもしやがるのです。日本円にして2400円。


399円のジョイフルの日替わりランチなら、1週間毎日食べられますよ(どーでもいいけど、日曜日はこのランチやってないから399かける6でほぼぴったしの値段なのよねん。もっとどーでもいいことだけど、ジョイフルって、私の地元の○分が発祥のファミレスです)。そんな大金がかかっているカードを気安く新しいのを作れとはどーゆー了見だっ!


というわけで、その「壊れたカード」とやらをもってこい!というエラそうなメールを書いたら数分後に同僚はやってきた。





カードがひん曲がっている。


…ってゆーか、どこをどう間違えたら、こんなふうにカードをひん曲げることが出来るんだ?(言うまでもなく、私はこのカードを手にしているだけで、曲げるように力を加えたりしてません)。


私:「後学のためにお尋ねしますが、一体全体どーやったらこんなふうにカードをひん曲げることが出来るの?」


すると同僚は悪びれもせず


同僚:「ズボンのポケットに入れて洗濯した」


は?洗濯したら曲がった?


私のこんがらがった顔を見て同僚は続けます。


同僚:「…で(タンブラー)乾燥した」


あ!乾燥機を使ったのね。


…と感心してる場合じゃない!アホか!お前は!


かく言う私もダブリンバスのカードを洗ったことがあります。さすが紙製、日本の鉄道のパスネット(ってもうなくなったのかな)とかテレカなどと違い完全に壊れて(溶けて)しまいました。確か、お札も日本は洗っても乾かせば何とかなるけどこっちのは使用不能になるんじゃなかったかな(経験者の方、どうぞ掲示板で報告してください)。


で、これは数日前に起こった仰天ケース。あ、これはあくまでフィクションと言うことにしておかないとキケンがアブナいのでフィクションです。…たぶん。


私の仕事のひとつはメールのチェックです。と言っても個人のメールのチェックじゃなくて、社内全体に出入りしている電子メールのうち、機械によって怪しいと判断されたメールを私の判断で、配信するか止めるか決めるわけ。社会を行きかうメールすべてを見ることが出来るんだけど、そんなことをしている時間がもったいないのでやってません。詳しく知りたい人はこのページでも読んでくだされ。




ほんで、この日も数通のメールが判定待ちになってまして、そのうちの1通がなんだか怪しい。なぜかたった二つの写真が添付されているだけでなんと50Mものどでかサイズになっている。写真2枚(tifファイル)で50M…。圧縮しろよばーか。と思いつつホントに何気なくウィルスチェックをしたついでに写真を開いた。正しいやり方じゃないんだろうけど、写真そのものを見れば業務に関係しているものか無関係のものかすぐに判断できるもんね。その巨大な写真を見て私は絶句。


ある社員のポーズを決めたヌード画像。


たまにバナー広告とかで見かけるような異性を誘うようなポーズをとった同僚(悩殺ポーズというやつね)。彼女、かなり出るとこは出て引っ込むところはある程度引っ込んでいるので(なんだか微妙な表現)確かに、一部男性からは魅力的に映るかもしれない。私のタイプじゃないことは確かだけど。とりあえず、当たり前のことを突っ込んでおく。


お前、仕事中になにしてんだよ?


よくよく本文を見ると本文そのものは実にシンプルでして、


本文:「電話してね。087-123-4567」


題名:「もっと私の画像」


…マテ、その「もっと」ってなんだよ。もっとって。他にもこんな莫迦なメールを会社のアカウントから海のものとも山のものとも知れぬホットメールアカウントに送ったのか?


これ、かなり深刻な問題ではあります。実際上にこれを送ったらこの同僚のクビは軽く吹っ飛ぶんじゃないかと。ただ、私は今回の件、見てみぬふりをすることにしました。おそらくこの同僚は就労許可証がいる立場の人で今ヘタに解雇されたら大変なことになるんじゃないかと。もっともそれはあとから取ってつけた理由で、実はこのメールほかでサーバーがパンクしかかってたから邪魔だったというのが真相ですが。


万一彼女が同じようなメールを送ってそれが判定待ちになった日には、私も上司に報告せざるをえませんが。そんなことにならなきゃいいけど、でも「もっと」私の写真だもんなあ。ぶつぶつ。





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