なべて世はこともなし
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2007年01月21日(日) SASで日本に飛ぶ

ただいま私はSASのヒコーキで成田に向かってます。ヒコーキは2時間遅れ。


ちょっと時計の針を戻して話はダブリン空港。感心にも2時間前に空港に着いた私。SASのチェックインカウンターは、早く着すぎたのか、がらがらーすかすかー(©ひでかす)。そこで予告していた通りマイルを使ってのビジネスクラスへのアップグレードをお願いしました。いや、コペンハーゲンでやるべきだということはもちろん判ってましたよ。だけどおそらく申し込みのリストがあると思ったわけ。そのことを言うとチェックインカウンターの女性に「ハア、この莫迦何を言ってるの」といった感じで見られまして、だけど私はちゃんと説明しましたよ。そしたら内線電話で別の係に聞いてくれまして、


係:「アップグレードはコペンハーゲンで承ります。ダブリンでは承れません」
私:「本当なの。コペンハーゲンでやれば大丈夫なんだね?」
係:「はい。大丈夫です



またいつもどおりしつこいですが、やはり言いたい。


このホムペの主題:アイリッシュの言う大丈夫ほど大丈夫じゃないものはない。


その後どうなったかは後で話すとして、そのままうちのおかんに頼まれていたエステー化学(そんな名前の会社じゃなかったっけ?)の香水(銘柄はあまりに恥ずかしくて書けない)を買い、おみやげにウィスキーを買い、ゲート近くのカフェでぼーっと過ごす。コペンハーゲンからのヒコーキは20分遅れ。当然の帰結として折り返し便も20分ほど遅れる。


ヒコーキの中もがらがらー、すかすかー。さあ、6割くらいの搭乗率だろうか。非常口座席の窓際をしっかり占拠し、真ん中には誰もいない。非常に快適な状況。離陸前に貴重から遅れの侘びの説明の放送が入る。


アイルランドにお住まいの方はもちろん、日本でもニュースになっているらしいからご存知の方も多いと思いますが、ここ数日のヨーロッパは突風が吹きまくってます。ごく正直に言うと、別にこのくらいの風ならアイルランドではよくあるんじゃないかと思ったけど、おととい(木曜日)は「ダブリン港が史上初めて閉鎖された」というくらいだから本当に強かったようだ。


で、この風がコペンハーゲンからダブリンでは向かい風になるらしく、到着が遅れたとのこと。で、この機長の言い分は正しかった。何せ、20分遅れで出発したくせにコペンハーゲン到着は10分早着でしたから。


で、コペンハーゲンの空港はシェンゲン条約加盟国(早い話がイギリスとアイルランドを除くEUの各国)以外同士の乗り継ぎには私が知る限り入国審査は必要がない。(保安検査が必要な場合もあるけど)ゲートからゲートに移ればいいだけで単純明快。だけどそうすると免税店とかがある待合室に行けないのだ(これを構造欠陥といわず何という)。とはいえ早着の分を入れて100分の余裕があった私は入国審査を経てデンマークへ入国。


この日記でだいぶ以前に書いた記憶があるけど、日本のパスポートを持っている限り、デンマークへの入国は犬でも大丈夫。入国審査はパスポートの表紙を見てハンコを押すだけ。EUの人とほとんど所要時間は変わりません。で、急ぎ目に店を回ってさらにお土産を買い足す。日本人に受けそうな「キャビア」などを買う。とかいうとえらい高級品のようだが、実は(お土産を渡す人がここを見ている可能性があるので削除)なんですよね。


で、定刻30分前に登場口に行ってみると、ほとんど誰もいない。それもそのはず。「技術的理由により」出発は30分遅れ。それでも搭乗口に早く行きたかったのはそうビジネスクラスへアップグレードしてもらいたかったから。ところがゲートには係は誰もおらず、20分ほど待つとようやくやってきた。マイルを使ってビジネスクラスにアップグレードしてもらいたい旨を言うと


係:「お客様、ビジネスクラスの空席待ちリストに登録されてますか?」
私:「へ?されてないよ。だってダブリンでそういうことはできないって言われたもん」
係:「それでしたら申し訳
ありませんが、アップグレードは無理です。すでに多くのお客様がアップグレードを申し込まれてまして」


はい。ここで話は今日の日記の最初につながります。もうしつこいくらい何度でも書きます。


アイリッシュの言う大丈夫ほど大丈夫じゃないものはない。


そう。せっかくアップグレード券まで事前に用意していたのに結局ビジネスクラスでは飛べず。この日記を今ヘルシンキ上空で書いてる私はエコノミーエクストラ席におります。そりゃエコノミー席よりマシですが、ビジネスに比べると…ねえ。


で、上のやり取りの後でエコノミーエクストラの搭乗券をもらった私は多少キレてました。またアイリッシュにだまされた。挙句の果てにヒコーキはさらに1時間遅れ(つまり定刻より90分遅れ)。これは仕方ないけどもらった搭乗券は窓際。


ところが、90分遅れで搭乗した私の機嫌は自分の席を見た瞬間に直りました。


あ、バルクヘッド♪


バルクヘッドとは正確な定義は知らんが私の言うところでは各クラスの最前列の席。つまり足元が広いのです。もともとエコノミー席に比べて足元に余裕のあるエコノミーエクストラの席でさらに足元に余裕のあるエコノミーエクストラの最前列の席をもらったわけ。目の前は金持ちとちょっと金持ちを分けるビジネスクラスとエコノミーエクストラの壁(私のようにビンボー人のくせしてエコノミーエクストラに乗っている例外もあるけど)。この壁に私の足は届かない。本気出して足を伸ばせば何とか届くけどそんなことをしても何の意味もないわけで。


かくして、そりゃフルフラット(正確には170度らしい)のビジネスクラスに未練がないわけじゃないけど、ま、これでよかったということにしておこう。ちゃんとラップトップコンピュータ用の電源があるのもなかなかいいことだ。これでインターネットがあれば多分9時間なんてあっという間だったろうけど。


そろそろメシが出てくる時間なのでとりあえず、続く。




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