なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2006年11月21日(火) |
Snigel受難の朝(2) |
ええと、昨日はどこまで書いたんだっけ。実は昨日、力尽きて寝てしまったのです。キーボードに手を置いたまま居眠りをしていたようです。かくして、ああいうなんとも中途半端なところで「続く」となった次第。ちなみに現在は夜中の12時ちょっと前。朝6時半におきなければいけない私は…眠い。
そんな家庭の事情はおいておいて。そう、受難の朝の話。
バッテリーは実は変えてまだ2年経ってないんですよね。1年半でヘタるか、フツー。ライトをつけっぱなしとかにしたことはないぞ…と言いつつ、実は思い当たるフシがあったりする。去年あたりから始まったガソリンの値段の高騰に根を上げて、私は一人で「アイドリングストップ運動」を開始したのです。交差点とかで長い待ち時間のときなどこまめにエンジンを切る。
これ、効果覿面でして、燃費はおそらく1割くらい向上したのではないかと思います。金額にして、ガソリン1回入れるにつき3-4ユーロ得をした計算になるのかな。だけど、2年も経たずにバッテリーが上がってバッテリー交換となったら、産業廃棄物は出るわ、余計な出費になるわで、あまりいいことをしたとは言い切れない気がする。
そんなことをぶつぶついっても仕方ない。ここで取り出すは、LIDLで買って使い道のないまま倉庫で眠っていた携帯バッテリー。30ユーロだかで意味もなく買ってきてひでかすに金の無駄だ何だとバカにされたバッテリーを取り出して、エンジンをかけようとする。ちょっと苦労したけどちゃんとエンジンはかかった。かくして、15分遅れで家を出る。
で、朝の15分遅く出るということは、交通渋滞の激しいダブリンでは30分以上遅れて着くということ。会社に着いたときは大遅刻。
で、こりゃバッテリー液を補充しなければいけない…と思ったのですが、そういえば以前バッテリー液を探して結果アイルランドには売ってないという事実に気がついた経験がある。そのときどうしたかは記憶にないのだけれど、ガソリンスタンドはおろかカー用品店にもそのようなものの取り扱いはなし。
思いついたのが、日本の薬局で見かける精製水。さすがに水道水はまずいかもしれないけど、精製水ならいいかもしれない。かくして、仕事が終わった夕方の8時ごろ薬局へ。薬局のおねえさんとの会話。
私:「精製水置いてますか?」 おねえさん:(宇宙人を見るような眼で)「へっ?」 私:「ええ、精製水って言わないの?ほれ、なんていうのかな、コンタクトレンズに使うやつ」 おねえさん:「コンタクトレンズの保存液?」 私:「ちがーう」
そう。この国には、バッテリーの保存液はもちろん、精製水もないのです。あ、アイルランドの名誉のためにいっておくと、精製水は偶然この薬局に置いてなかっただけで、探せばあるらしいですが。
そこに助け舟を出してくれたのが薬剤師のお兄さん。
おにいさん:「何に使うの?」 私:「バッテリー液」 おにいさん:「あ、それなら、ガソリンスタンドに行けばあるよ」
ウソつけ。またデタラメ言いやがって。
ほとんど信用せずにガソリンスタンドに行ったら、やっぱりない。その日はすでに遅かったので諦めました。そして翌日(つまり今日ねん)。いつも行く修理工場に行きました。
私:「バッテリーが上がったんだけど」 社長:「ほいほい。それじゃあ、見てみましょう。ほら、ここ開けると見えるでしょ。この色が緑色ってことはまだこのバッテリーは大丈夫なんですよ」 私:「あ、ホントだ。ボタンが緑色に光ってる。ってことは、まだ大丈夫なんだ」 社長:「その通りですよ」 私:「じゃあ、バッテリー液とか入れたほうがいいのかな?」 社長:「ダメです!これはそういうバッテリーではありません!」
…怒られちゃったよ。これって、バッテリー液を入れちゃいけないバッテリーなんだそうな。わかっている人は多分「こいつはアホか」と呆れてるだろうけど、でもウソはつけない。この社長が何を言っていたかいまだによくわかってない。メンテナンスフリーのバッテリーって一体なんですか?
かくして、バッテリーの弱った車で通勤してます。毎朝、エンジンがかかるか不安です。
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