なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2006年06月12日(月) |
千載一遇の機内での再会 |
昨日の日記で書こうとして時間切れになって書けなかった、帰りのヒコーキでのお話です。
帰りのハノーバーからフランクフルトまでのヒコーキは、ローカルな路線にも拘らず、120人くらいが乗れるA319なんぞが投入されてまして。が、ヒコーキの大きさに比べて、がらがら。すかすか。
実質の飛行時間は30分程度。この短い中にちゃんと飲み物のサービスをしようとするんですよ。こいつら。離陸数分後に飲み物のサービスが機内の前方ビジネスクラス、後方から始まりまして。で、私がいつも座る中央部の席は当然の帰結として一番最後に飲み物のカートがやってくることになります。
すかすかの機内にも拘らず、待つこと十数分。私の順番が来ました。相手は50くらいになろうかというヒゲ面のパーサーさん。
私:(ドイツ語で)「スパークリングワイン(注:ルフトハンザでは未だにタダなのです)とスパークリングウォーターちょうだい」 パーサーさん:(ドイツ語で)「はいどうぞ」 私:(なぜか英語で)「どうもありがと」 パーサーさん:(なぜか日本語で)「どうたしまして」(ママ) 私:(英語)「あれ?日本語話せるの?」 パーサーさん:(日本語で)「ちょとね」(ママ)
で、ドリンクをテーブルにおこうとした瞬間に機内アナウンスが流れる。
アナウンス:「当機は、着陸体勢に入りました。お使いになられた背もたれ、テーブルを元の位置に…」
戻せるかアフォ!まだ、飲みはじめてもないわ!
結局5分程度で味わう暇もなく飲んでしまいました。
すでに出発前に空港のパブで飲んでいた私(こらこら)、スパークリングワインの一気飲みでいい調子になってまして、降りる段になって例のパーサーさんに
私:「ありがとね。またいつかねー」
と礼を言い降機。
で、空港のサテライトの下の階から入国審査を経て上の階へ。今回気がついたのだけど、フランクフルト空港の一部のサテライトはミョーな構造をしている。つまり、サテライトの一部が二層構造になっていて、下の階がシェンゲン条約加盟の入国審査不要の客の乗り降り、上の階はシェンゲン条約非加盟の入国審査が必要な客の乗り降りにあてがわれているわけ。
説明の仕方が悪いのでもう一度説明。例えば、1番ゲートに国内線で着いたとします。すると、ボーディングブリッジから下の階へ誘導されて、入国審査のいらない道へ誘導されるわけ。逆にヨーロッパ外とかから来ると、上の階に誘導されて、入国審査があるわけ。この時は、1番ゲートではなくて101番ゲートとか別の名前になってるのねん。で、イギリス、アイルランドはシェンゲン条約非加盟のために、入国(出国)審査があるのです。
で、1時間後、ダブリン行きのヒコーキに乗ってみると、…おーい、さっきのパーサーさんがいるよ。
私:「あんた!ダブリンに行くなんて言ってなかったじゃん」 パーサーさん:「お客様もダブリンに行くなんて教えてくれなかったじゃないですか!」
良く見ると、みんな同じクルーにパイロット、ついでに同じ機材でした。これってものすごい確率の出来事なんじゃないかと思う。ただ、今回は完全に満席で、機材繰りがうまくいってるのかどうか疑問に思いましたが。
ともあれ、おかげでクルーの皆様とも仲良くなれまして面白かったのですが、いよいよ着陸の段になってこのヒコーキ、生まれて初めてのゴーアラウンド(着陸復航=着陸やり直し)をやってくれました。おかげで乗ろうと思っていたバスに乗り遅れましたが、ま、楽しかったのでよしとしましょう。
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