なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2006年05月27日(土) |
3年ごしに懲りもせずダイエットに再挑戦します |
もう当時から読者さんは完全に入れ替わってしまっているでしょうが、私、2003年1月から2月の初めにかけて、ダイエットの実証実験をしたことがあります。いや、実証実験というのは嘘で、当時の同居人Samanthaを巻き込んで、新年早々ダイエット勝負をしたのです。
当時のルール:一か月に6キロの減量に挑戦する。もしどちらかが成功してどちらかが失敗したら失敗者は成功者に50ユーロ払う。ただし、どちらも成功あるいは失敗した場合、引き分け。
これ、Samanthaはある意味被害者でした。要はね、自分ひとりでやると挫折することが目に見えているので、50ユーロを賭けることで途中で「やーめた」となるのを意地でも防ごうとしたわけ。さらに、このホムペで読者さんに宣言することで、退路を完全に塞いだのです。その方法を今また繰り替えそうとしている自分がここにいます。
で、ダイエット方なんて何も知らない私は、「食べなきゃ痩せるだろう」という、当たり前といえば当たり前、原始的といえば原始的な理論で、ダイエットに挑戦。結果1ヶ月で8キロ痩せました。
当時掲示板などで、「そういうやり方じゃあリバウンドするよ」とか「体壊すよ」とかありがたい警告をいただいたのですが、意外にも体を壊すことなく、あっという間にリバウンドすることもありませんでした。
…そう、「あっという間」にはリバウンドしませんでした。だけどあれから3年以上が経ち、8キロ痩せた最痩時(勝手に言葉を作りました)に比べると5キロ太りました。中年太りなんですか。
まあ、この事実は敢えて見て見ぬふりをしていたのですが、数年ぶり、つまり、私がもっとも痩せていた頃から会ってなかった人に会ったときに開口一番
「あれー、Snigelさん太りました?最初わかんなかったですよ」
まあ、「なんでそんなことを言うねん」と怒る人も世の中にはいるでしょうが、私の場合(あるいはこの場合)「良くぞ言ってくれた」と思いました。そう、誰も言わないから何もしない。裸の王様状態。そう言ってくれる人がいたので、再び、ダイエットすることにしました。
今回の目標。2003年の水準に戻す。つまり5キロ減らす。
というわけで、実は月曜日から既に始めてます。友人からは「男のくせになんでこんなに安易にダイエットするんだか」と呆れられてますが、いいんです。このままアイルランドで堕落人生を送ってたら、体重は雪ダルマ式に増えていくことは必定です。だから一定の期間で歯止めをかけることは重要なのです。
で、今回も前回同様不必要なものを食べないことが基本。で、ある程度は運動もしなければ…と思ってます。
運動。そう、これが問題。2月の時点で、会社を辞めることを決意し、ジムを3月末で辞めてしまいました。というのも、ジムは会社のとなりにあり、つまり、家から15キロも離れたところにあるジムは会社を辞める以上メンバーである必然性がなかったわけ。そして、会社が一月の通知期間が必要だったのに対し、ジムは2ヶ月の通知期間が必要だったので、会社よりも一月早く退会届けを出したわけ。
ところが、その後の1ヶ月に紆余曲折というか大逆転劇があり、会社は当座は辞めないことになり、ジムだけ辞めてしまったのです(この「大逆転劇」は翌日の日記に掲載)。
というわけで、歩くのは家から車までの10歩。車から会社までの50歩…。これを運動不足と言わずに何と言う…というわけで、とりあえず「歩こう!」と思ったわけ。…ま、走ろうとか思わないとこに私の限界が垣間見えるわけですが。
まずは手始めに、用事があったので町まで歩くことに。片道5キロは軽くあるはず。この距離を歩くというのは私にとってはなかなかの決意です。アイルランドに来てだいぶ改善されたのですが、私の人生の中に「歩く」という選択肢は少なくとも大学に入るまでありませんでした。Q州の片田舎で育った私。100メートル離れた場所にすら車で行く親の背中を見て育ちましたから、移動の手段といえば車だったのです。車の免許を持っていなかった当時は妥協しても自転車。
このQ州の片田舎において、公共交通機関といえばバスだけ。そのバスも1時間に1本とかの世界でしたから、公共交通機関を使うという概念もありません。この点は、東京の片隅の某三流私大に来て改善されたものの、それでも歩くという選択肢はなかったのです。こう書くと、5キロを歩くというのは私にとっては大変な決意であることが分かってくれるかと(え?わからんて?)。
かくして、となりのトロロのメーのごとく、両手を振って元気に歩きはじめました。
今日の天気は、珍しく晴れ。風は強いものの快適。「おお、歩くのも悪くないなあ」と元気に歩く。日本で買ってきたMP3プレイヤーからはさだまさしの「最終案内」が聞こえ(マテ)、らんらんらんと鼻歌を歌いながら歩いていた。
…が、そんな小さなシアワセは長くは続かなかった。
突然、顔から背中にかけてのすべての毛穴がかゆくなった。そう、花粉症。今年は、なぜか目や鼻からではなく皮膚から来ました。
それからはまさに苦行。「線香花火」も耳に届かなくなり(ダカラマテ)、ひたすらに、かゆい。風に向かって歩くから悪いのかと、地面を見て歩きはじめると、それまでの楽しい気持ちはどこへやら。もう、とことん嫌になりました。結局、町にはたどり着かず40分ほど歩いて帰ってきました。
こうして、痩せたいけれども屋外での運動はあまりできないという事実に気がついた私。ジムに再入会してもいいけど、今の会社は腰掛けだから長くいるつもりはないし…というわけで、今回のダイエットもやはり食べないだけになりそうな気配。
ちなみに、1週間で2キロ減りました。あと3キロ。目標達成は簡単なような気もするし、その2キロは最初の3日間で減っただけで現状頭打ち。かなり無理な目標な気もする。とりあえず、続く。
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