なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2006年05月22日(月) |
時間にルーズな人とは行きたくないぞ。Saturday Night Fever |
彼女といっしょにミュージカルSaturday Night Feverを見に行きたいなあと思いました。この70年代のヒット曲満載のミュージカル、きっと楽しめるに違いない。…そうは思ったものの、チケットはすでに完売に近い状態で残っていたのは一番高い50ユーロの席のみ。給料日前で金欠だった私は素直に諦めました。
ところが、金曜日になって会社の同僚が…
同僚:「Saturday Night Feverのチケットがあるんだけど、行く?」 私:「へっ?どしたの?」 同僚:「Sports and Socials Clubのチケットがあまってる」 私:「いくら?」 同僚:「タダでいいよ」 私:「のった♪」
ああ、会社のSports and Socials Club。会社の福利厚生のための会。入社と同時に強制入会させられ、月に10ユーロ超を天引きされていたものの、全く参加したいような企画がない。入会後1年をしてはじめて参加した企画はとんでもないものに成り果てて(詳細はこことここ)、結局お金の無駄だと判断して、総務にものすごい嫌味を言われつつ(というかケンカしつつ)退会したのです。
それ以来、案の定といえば案の定、何の興味のあるイベントもないまま。で、今回、Sports and Socials ClubでこのSaturday Night Feverの鑑賞券を共同購入したらしい。なんでも32.5ユーロの券を希望者は10ユーロで買ったらしい(22.5ユーロはSports and Socials Clubの積立金で負担)。全額積立金が出ないところにこのSports and Socials Clubの限界を感じるわけですが。
で、おそらく誰かキャンセルが出たのでしょう。その分を会員でもない私がタダでもらえることとなったわけ。得をしたというか、Sports and Socials Clubなんて入っている意味がやっぱりないと感じたというか。
で、この同僚が入場券を持っているために、私は彼女と開演15分前の8時15分に劇場前で待ち合わせることに。この彼女、約束の時間に来たことがないというまー実に時間にルーズな方でして。調子のいいときだけ日本人になる私としては、こういう時間にルーズな人というのが嫌いなのです。ミュージカルは待ってくれません。だから彼女に「間違いなく約束の時間に来るように」と頼みました。
彼女が息を切らせてやってきたのは、開演10分後の8時40分。
幸いというか、意外というか、この劇場、遅れてきた私たちを中に入れてくれました。フツー遅れてきたら休憩までは入れてくれないんじゃないだろうか。このへんがアイルランドのいい加減さがいい方向に働いた…という事例になるのだろうか。
私はトイレに行くからと彼女たちとは別の入口から二階席へ。もうショーは始まっているから私は自分の席を探そうとはせずに他の人の視界の邪魔にならない場所で立ち見を始める。
しばらくすると、係の人が来て
係:「だいじょうぶですか?」 私:「ああ、自分の席が見つからないので。おかまいなく」 係:「だったら、そこの通路際の空いている席へどうぞ」 私:「え?いいの?」
と…私は会社の同僚から遠く離れた二階席のほぼ最前列で鑑賞することに。ちなみに同僚は一番後ろの席だったようです。
いいショーでした。お客もノリがいいし、何より生まれて初めての経験でした。やってるほとんどすべての曲を知っているというミュージカルは。だからこそ最初の10分を見逃したことはイコンとして残りそうです。
そりゃタダでもらったチケットで文句を言うなと言われりゃそれまでですが、やはり時間を守らない人とはあまりつきあいたくありません。で、この時間にルーズな同僚はアイルランド人だった...というオチをご期待の方。残念でした。この同僚はドイツ人。何事にも例外というものがあるようで。
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