なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2006年05月18日(木) |
迷惑電話?人の話は最後まで聞きましょう。 |
おとといの日記を書いた後、さっそく電話がかかってきました。
それは午後8時。なかなか良くできた和風パスタを食べ終わって皿を洗っているときにケータイが鳴りました。蛇足ながら最近のマイブームは和風パスタ。母が隠し味にと持たせてくれた昆布茶。なるほど、隠し味として使うといい味が出るんだわ。鮭フレークでおいしい和風パスタになりました。…以上で脱線終わり。
で、皿を洗っていて手が濡れていたので、同居人ひでばかすに電話に出るよう頼む。
ひでばかす:「もしもーし。はい?はあ、はあ。ちょっとお待ちを。…おーい、Snigel、Bank of Irelandだってよ」
迷惑電話by Bank of Irelandキター━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
このくされBank of Ireland、いりもしないカーローンだとか、住宅ローンだとかを盛んに勧めてくるんですよ。3ヶ月に1度くらいの割で電話が鳴るでしょうか。タチが悪いのは、こういう時間帯にも電話をかけてくるんですよね。
先日の件でキレてた私、ひでかすからケータイを受け取るなりに
ぶちっ
と切ってしまいました。
スッキリー
ところが、ひでばかすは
ひでばかす:「いいの?50ユーロがどうこう言ってたよ。今の電話はセールスじゃないよ」 私:「え゛?」
しでかした?と思い、今かかってきた電話番号を見ると…うーん、基本ですね。番号非通知。
うーんと思っていると、ありがたいことにBank of Ireland様はもう一度電話をかけてきてくれた(おいおい、「くされ」が「様」になるんかい)。
相手:「去年の7月3日に弊社空港支店で50ユーロを拾われましたよね?」
ん?
ここで話は、去年の7月3日に戻る。
「一度は行きたいマルタ旅行記」に書いた通り、私、1週間ほどマルタに行きました。で、マルタはEUについ最近参加したものの、未だにマルタリラなるマイナー通貨を使ってます。それを両替するためにBank of Irelandの空港支店でマルタリラを手に入れようと思ったわけ(この話、日記に書いたつもりなのにどうやら書き落としていることに今気がついた)。
で、カウンターで順番待ちをしてました。列の二番目。一番前(つまり私の前)はおばちゃんと5歳くらいのコドモ。私は信じられないものを見ます。
50ユーロ札がカウンター脇の床に落ちている。
目の前にいたクソガキもこれに気がつきまして、母親の腕をつかんで
クソガキ:「ママ、あそこ、見てみて」
などと言い出すので、私はクソガキに先んじてさっとこの50ユーロを拾いました。
で、ここで、悪魔の囁き。
悪魔:「そのまま、ポケットに入れちゃいな。大丈夫だよ。アイルランドだし」(意味不明)
それに対し天使が…
天使:「駄目よ。そんなことしたら。正直に生きないと」
そんな悪魔と天使のせめぎあいを耳にしつつ私は至極まっとうな結論に至りました。
私:「監視カメラが2台もあるところでお金をポケットに入れるのは無理」
かくして、カウンターに
私:「床に50ユーロ落ちてました」
すると、係のおねえさんは…
係:「あら。じゃあここに名前と電話番号書いて。もし1ヶ月誰も申し出なかったらあなたのものになるから」
で、それっきりでした。この話を友人にしたら、
友人:「んなもん、Bank of Idiotの係がガメるに決まってんじゃん」
…そうだよなあ。正直者が馬鹿を見るのがこの世の中の基本か。
それからほぼ1年。そんなことなどすっかりと忘れてました。で、今日になって電話がかかってきたのです。
相手:「去年の7月3日に弊社空港支店で50ユーロを拾われましたよね?」 私:「そういえばそんなことがありましたよね」 相手:「誰も取りに来ないので、あなたに差し上げます」
えっ?
これには正直驚きました。まさかそんなことになるとは夢にも思ってませんでしたから。
相手:「Bank of Irelandに口座はお持ちですか」 私:「はい。12345768です」
慌てて間違えました。12345678でした。
かくして、今日電話したら、ちゃんと50ユーロ入金されました。これにはさすがの私も驚きました。ちょっと得した気分です。なんで1ヶ月のはずがほぼ1年かかるのか問い詰めたい気がせんでもないけど。
今日の教訓:セールス電話とは決めてかかれない。とりあえず話を聞こう。
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