なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2006年05月05日(金) |
目撃!ダブリンバスの接触事故(解決法はアイルランド的) |
午後4時前、私はO’Connell Bridgeを右折してEden Quayに入り、そこからBeresford Placeへ左折すべく信号待ちをしてました。…ってどこじゃという方、要はオコンネル橋を南から北に向かって渡って川沿いの道に入り、次の橋の交差点を左折しようと思ったわけ。…それでもわからんという方、要はダブリンの中心の中心での出来事です。
このEden QuayからBeresford Placeへの左折は、交通量が多いせいか左折レーンが2レーン用意されてます。で、私は左折後すぐの分岐をAmiens Streetに入るので右側の左折レーンの前から4番目くらいの場所で信号が変わるのを待ってました。
信号待ちの左折レーンの先頭には左車線には発車したばかりのダブリンバス、右側には、建築関係か何かと思われるワンボックスタイプの車が止まってます。
ところが、アイルランド名物、信号のサイクルを間違えた(いてっ)が起こってまして、信号が赤のうちは右から左への交通が流れるのに、どうやら次の信号が赤になるとこちらが青になるようで、要するに、こっちが青になったときは右からの交通が交差点を塞いでしまい、青になっても全く進めないわけ。
…説明の方法がヘタですか。平たく言えば信号が青になっても目の前に右からの車が並んでいるために出られないわけです。
3度目の青信号になったときに、ついに右側のワンボックスカーがキレました。左側にバスが止まっているのに関わらず、バスの前に開いた(と思われる)わずかなスペースから交差点内に突っ込もうとします。バスが、ブーブークラクションを鳴らすのに無視。で、バスのほうに思いきり寄ったと思ったら次の瞬間バスに思いっきり自分のドアミラーをかち当てます。
大したことじゃない程度ですが、接触事故です。
すると、バスの運転手さんが多分怒ったのでしょう。そりゃそうだ。クラクションを鳴らしているのに、さらにバスが横にいるのを知っていながら突っ込んでくるなど愚の骨頂。怒ってしかるべきです。
バスの運転手さんは窓から手をにゅっと出してこっちに来いと合図します。「おお、ダブリンバスの運転手さんも怒るときは怒るな」とわくわくしながら眺めていると、ワンボックスカーは果たしてバスの運転手の脇に止まります。すると、バスの運転手さんは窓から差し出した手をさらに伸ばして…
曲がったワンボックスカーのドアミラーを直してあげました。
えっ?怒るんじゃないの?
キョトーンと後ろから眺めている私のことを気づくはずもなく、バスの運転手さんはさし出した手で「行っていいよ」と合図。ワンボックスカーは走り去っていきました。
これだけのさやかな出来事でしたが、アイルランド的だなあと考えさせられました。これでいいんだろうなあ、アイルランド(ため息)。
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