なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
うちからBrayの歯医者さんまでは片道30キロと結構な距離です。朝8時のアポに間に合うためには、朝の7時に家を出て、30分くらいかけて市内までの渋滞を抜け、さらに30分で、郊外に向けて込みに混んだ対向車線を横目にすっ飛ばしていくわけです。…実はすっ飛ばしたくても片側2車線のN11(国道11号線)は信号の連続で、しかも、必ず信号に捕まるようにできているというイライラ道路ですが(日本でもよくありますよね。こういう無意味にイライラさせる道路)。 そう。新聞。 去年のいつ頃だったか、ロンドンとかでもおなじみの無料新聞Metroがダブリンに殴り込みをかけてきました。で、それでシマを荒らされたのかどうだかは知りませんが、Irish Independ社がHerald AMなどという無料誌を発行するようになり、現在、ダブリン市内ではこの2誌が無料で読める新聞ということになってます。 渋滞する大きな交差点で信号待ちをしていると、たいがい中国系か東欧系か色の黒い系かの人がこのどちらかの新聞をウィンドウごしに配りに来ます。ただ、注意すべきは、他の有料のStarなんかもたまに売られているのでうっかり手を出すと実は有料だった...というオチがあることでしょうか(断ればいいだけの話ですが)。 普段の私はダブリン市内を片道15キロも運転しているにも拘らず、この無料新聞をもらうことはまずありません。渋滞する大きな交差点はなるべく避けるようにしているからなのですが。で、唯一、新聞を配っている交差点、なぜかこの信号だけはいつも私には青でもらえずに通過してしまうわけです。 この「無料」の新聞。私は基本的に反対です。何せ、「無料」なのでありがたみがまったくといっていいほどありません。つまり もらう→表紙を眺める→ポイ という人が結構いそうなのです。車通勤の会社の同僚の机の上にもよくこの無料誌が置いてありますが、どう見ても開いた形跡なし。 道路では、車以外にも歩行者むけに配っているところもあります。例えば駅とか。これはこれでまた問題でして、まあ、DARTやバスの車内に新聞を置いてゆく人多数。日本だったら網棚の上とかにちゃんと折りたたんでおいていきそうですが、こっちはシートの上に置きっぱなしにして、それを後の人が床に放り投げて、床で新聞が散乱して車内が見るに耐えない状況になるというのはほとんど定番コースです。かくして両方の新聞には PLEASE DO NOT LITTER. TAKE YOUR METRO WITH YOU OR DISPOSE OF IT THOUGHTFULLY KEEP DUBLIN TIDY: When you are finished reading today, please recycle this copy of Herald AM …と、トップページに書かれてますが、効果のほどは…。効果のほどといえば、果たして広告主に費用に対する効果が出ているのか、ひいてはこの新聞がうまくいってるのか非常に疑問です。 新聞の内容は、どうもMetroのほうが芸能ネタなどのやわからめが好きのような印象を受けました。かくして、芸能に全くついていけない私はどちらかと言えばHerald AMの方が好きかな。ただ、どっちも無料ということだけあって、Irish TimesやIrish Independentのようなアイルランドの政治について切り込んだような記事…というのはあまり見かけない印象を受けます。もっとも私は興味がないのでそれはそれでいいんですけどね。 ちなみにうちのひでかすも、Herald AMの方が好きだそうです。理由は「Sudokuがついてるから」だそうです。…ってMetroにもSudokuはついてますが、Herald AMの方が3つついていておトクだとか…。 写真の新聞、緑のリサイクルボックスにポイしますが、果たしてリサイクルされるのかどうかも疑問です。ああ、資源の無駄。
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