なべて世はこともなし
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2003年09月10日(水) East Midlandとはこれいずこ?(後編)

昨日の日記の続きです。「タダ」という甘美な響きに騙されて、East Midlandなるmiddle of Nowhereへの航空券を買ったはいいが、そのさきのことを全く考えていない。


案の定といえば案の定、問題が発生。


まずEast Midlandから最寄りの町Derbyまで、バスは日中一時間に1本しか出ていない。まあ1時間に1本出ていればいい方で、帰りの日曜日にいたってはバスは3時間に1本程度。ちょうどバスが着く頃にヒコーキが出る時刻のため、下手をすると空港で3時間待ちとかいうヒサンな事態になりそうな気配。


さらに、Derbyから先は長距離バスはなく、列車で移動しなくてはならない。で、その列車がなんと


線路の保守点検のため数週間運行を停止中。代替バス運行中。


で、この「代替バス」とやらの時刻がまさにいい加減そのものでして。結局、Kさんの住む某マンチェスター郊外の町までいったいいつたどり着けますやらという状態。ここで


「ま、いっか」


なんてやってしまうと、空港からタクシーでひとり100ユーロとかいう事態になりかねない。チケットが只だったのにタクシーを払うなどまさに本末転倒。かくして困り果てた私は猫なで声でKさんに電話。


Kさん:「Derbyまでなら迎えに行っていいけど、空港まではやだ」
私:「なんで?」
Kさん:「だって空港の近所ってごちゃごちゃしててよくわかんないんだもん」



…あんたの言うことの方がよく分からんぞ。どう思います。空港と町の中の駅やバスターミナル。どっちの方がたどり着くのが大変でしょうか。町中の駅やバスターミナルだと私は思うのですが。何せ空港へはあちこちに案内標識が出ています。反面町中の駅というのはなかなか見つけるのが難しいということがままあると思うのですが。特に大きな町の場合。


ともあれせっかく迎えに来てくれるというのですがお願いしないテはありません。かくして土曜日の朝、バスにて空港に向かった私とひでかす。8時30分発のヒコーキは定刻通りにEast Midland着。それにしてもこのbmibabyなる会社、低コストへの取り組みがRyanair以上です。コーヒー等が有料なのは当たり前として、私が驚いたのはスッチーさんおよび、地上職員の制服。なんとTシャツ。しかもパンツは(推定)自前。うーん、すごい。


ともあれ、ヒコーキは定刻通りに着き、1時間ほど待ったもののバスもちゃんとやってきて、DerbyではKさんがちゃんと迎えに来てくれ、帰りはKさんが空港まで送ってくれ(私が運転したんだけどさ)空港には定刻のなんと2時間前に到着。すべてがカンペキ。…わたしが旅行してすべてがここまでうまくいったということはない。どうせどこかで大ゴケするべ…と思っていると案の定こけました。最後の瞬間に。


ダブリン行きヒコーキ3時間遅れ。


3時間ですよ。3時間。飛行時間は45分とかなのに。


小さな空港のこと、やることはありません。おかげでひでかすと私はパブと訳のわからんスロットマシーンでさんざん散在してしまったのでした。


さすがはNo-frillを標榜するだけあってbmibabyさん、3時間の遅れにも拘らず水1杯出ませんでした。ま、「タダ」の乗客が文句を言うなど差し出がましいので何も言いませんでしたが。


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