なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
関連日記 …ちゅうか、ネッシーがなくてもいい感じの湖じゃん。 で、さらに北上。北に行けば行くほど、だんだんイナカ度が増してくる。私は今回は助手席でふんぞり返っていることに決めていたので、ひでかすに運転させつつ、私は助手席のダッシュボードに足を乗っけて偉そげに風景を楽しむ。 そんなこんなで本日の宿に到着。ここ、ひでかすが「どうしても泊まってみたかった」といういわくつきのユースホステル。ビンボー人のくせしてユースは嫌い…という私も、このアイディアの前には私の考えを曲げざるをえなかった。そんなユースホステル。いったいどんなホステルなのか? 答えはこれ。 お城? …お城ですなあ。確かに。 たぶん世界中探してもそんなにないと思われるお城のユースホステル。中は上の写真を見てもらっても分かるとおり、お城の趣を残しているものの、どことなくユースホステルとなり管理が行き届かなくなった気もする。考えてみたら、このお城の歴代の主はここがユースホステルになってしまったことを本気で嘆いているに違いない。とはいえ、ここ、ユースホステルにしては破格の一晩14ポンドという値段を取ります(ただし朝食付)。この値段を払えばドミトリーではないB&Bに泊まれることを考えるとかなりお高くとまってます。ま、腐ってもお城ですからね。 ちなみに部屋は7人の何の変哲もないドミトリーでした。もし、このユースホステルに泊まってみたいという奇特な方がいらっしゃれば、このページをチェックしてみてください(英語)。ここ、車がないとちょっとたどり着くのは困難かも。最寄り駅から徒歩10分程度ですが、そこ、一日に5本とかしか列車がない。 列車と書いたついでに駅を紹介すると、…こんな感じ。駅にたどり着くためにはこの誰がどう見ても廃道というか私有地入口という感じの道を入っていかねばならない。 私が何より驚いたのはこの駅。なんと、「リクエストストップ」なのだ。リクエストストップ。バスではよく聞くけど列車でリクエストストップ?リクエストストップとはバスを考えてもらうとわかりやすい。バス停に誰もいなかったり、また降りる人がいなかったらバスはそのバス停を当然通過する。これを列車でやろうというわけ。つまり乗降客がいなかったら列車はこの駅を通過してしまう。ひでかすの解説によるとスコットランドにはそういう駅が結構あるらしいが少なくとも私には充分カルチャーショック。 ついでに書くと、この駅にたどり着くまでの道がまたすごい。この鉄橋の脇に取りつけた橋がユースホステル側の対岸から唯一の道なのだが(これを渡らないと車で15分ほどかかる別の橋まで大きく迂回しなければならない)、この橋、私のへっぽこ写真では伝わらないだろうけど、またとんでもないところにかかっている。水面から50メートルくらいはあるのではないだろうか。それなのに橋の表面はこんな感じの網目状の鉄板。恐い。 恐いといえばこのユースホステル。出る…らしい。まあ古城にユーレイはつきものなのだが。かくして、夜10時ごろ、ひでかすと二人でユースホステル内のゴーストハンティングに出発。…午後10時といってもまだ外は薄暗い。というかスコットランドの北の果てという高緯度の場所のせいか一晩中完全には暗くならなかった。 なかはなかなかにして不気味だったが、残念ながらユーレイを見つけることはできなかった。以上がスコットランド一日目。 日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝) |