なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2003年06月26日(木) |
とことん行きます地の果てまで。スコットランド旅行記(1) |
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ライアンエアに乗るたびに、「命の安売りをした」と後悔するのは私だけでしょうか。20年以上経った経年機。そりゃ新しけりゃいいってもんじゃないのは分かる。だけど真新しいヒコーキの方が安心感があるわけで。
しかも落っこちた日にゃ、「あんたこんな安いチケットで乗ってるんだから、賠償金も安いよ」なんて言われそうな気がする。落ちて死ねば後は野となれ山となれというのは間違いないが、ただ、どうせ死ぬなら親が金銭的に困らない(=賠償金ががっぽり入る)死に方をしたいと思うのは私だけか。
ライアンエアネタに入るとまた長いのでこれ以上は省略。ともあれ、私の乗ったおんぼろキルケニー号は高度を上げる間もなくグラスゴーはプレストウィックなるローカル空港に着。グラスゴーまで車で小一時間。東京の羽田が、グラスゴーインターナショナルとすれば、このプレストウィックなる空港は成田になるのだろうか。とにかく遠い。…ゆえに安い。
プレストウィック空港で借りたローバー25。さすがイギリスのレンタカーはイギリス車なのかなどと思いつつ出発。
今回の旅行はレンタカーと航空券の手配を除いて全部ひでかすまかせ。同居人兼同行のドイツ人Samantha(仮名)に至っては自分の下着をカバンに詰めた以外何もせず。ともあれ3人での旅。行き先等はすべてひでかすに任せた。何せひでかすは私がスコットランドに行ったことがないのに対し、なんだかとんでもない離れ島まで行ったことがあるくらいまたオタクぶりを発揮スコットランドに詳しいらしい。
で、ひでかすが決めた今回の旅行のコンセプトは「とにかくイナカへ行く」こと。これ、非常に正しい選択といえる。例えば、ダブリンを見ただけでアイルランドを見たとは言えない。はっきり言ってしまえばダブリンはアイルランドではない。これ、私の意見なんですが、入院中に出会ったアイリッシュもまったく同じことを言ってました。
平たく言えば「エメラルドアイランド」だの「羊が静かに草をはむ光景」などダブリンでは見られない。言い方は悪いがダブリンはどこにでもある町に成り下がってしまった気がする。これと同様に、グラスゴーだエジンバラを見ただけでスコットランドを語れるとは到底思えないのだ。そりゃグラスゴーもエジンバラもスコットランドの重要な都市。だけどスコットランドの真骨頂はアイルランド同様都会ではなくイナカにあると思う。
今回のルート。赤が一日目、青が二日目、紫が三日目です。はっきり言ってめちゃくちゃな距離走ってます。
で、ひでかすいわく、「地球の騙され方」(仮名)等のガイドブックにはスコットランドの田舎の方はまったくといっていいほど紹介されていないそうな。私がガイドブックを見た訳ではないので断言できないが、ひでかすいわく、スコットランドの紹介はグラスゴー・エジンバラ、そしてよくてフォートウィリアムまででそれより先のイナカに関してはガイドブックに載っていないそうな(地図参照。クリックすると拡大します。664KBと重いので電話回線の方は注意)。
これもある意味分かる。なにせスコットランドのイナカはアイルランドのイナカ以上に公共交通がない。バスが一日2便とかしかないところへ公共交通機関を通じて行こうというのは至難のわざ。かくして「地球の騙され方」等のガイドブックにスコットランドのイナカが載っていなくてもそれは何も驚くには値しない。
かくして、グラスゴーを何の迷いもなく通過した私たち。最初の目的地はGlen Coe。ここ「すんげえ美しい谷」(ひでかす談)なんだそうな。谷の入口の橋からしてたしかにいい感じだわ。で、Glen Coeに入っていくと、なるほどいい感じだわ。
とか思っていると、突然目の前に警官登場。警官いわく
警官:「今、ハリーポッターの映画の撮影中なのよ。ちょっと待って」
待たされること10分。車を出すと
…煙を焚く謎のオッサン発見。
すると…
…今度は謎のバン発見。映画会社のバンにみえる。
さらに…
…どっかで見たような家発見。そう、ハリーポッターの映画をご覧になられた方はもうお分かりですね。あのロケ地はスコットランドのGlen Coeであることが判明。いい勉強になりました。
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