なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
世間の波に乗り遅れまい…としたわけではありませんが、見てきました。ハリーポッター。良かったです。たぶんこれから見に行く方もいらっしゃると思いますから、ネタバレは致しません。ただ一つだけアドバイスをさせていただくと、もし第1作を見ていない・あるいは原作を読んでいないなら、まずは第1作をビデオでご覧になるか、本で読むことをおすすめします。さもないとたぶん何がなんだか?だと思う。
ハリーポッターを見に行ったのは土曜日の夜。町中の映画館は文字通り満席。ハリーポッターの人気を見た気がした。
で、日曜日ですが、ひでかすと一緒にダブリン一大きいと思われるBlanchardstown Shopping Centreに行きました。駐車場は満車。スペースの奪い合いまでしたもののほとんど何も買わず。
だいたいアイルランドはたった数年前(5年くらいかな)まですべての商店は日曜定休だったくせに何時の間にかすべてのショッピングセンターや多くの商店が日曜営業になった。で、 日曜だというのにショッピングセンターは大盛況。考えてみるとキリスト教とにとって日曜日とは休むべき日のはずなのに。アイルランドも他の国に違わず敬謙な信仰心というのがなくなっているのだろうか。
敬謙な信仰心といえば、大分前のラジオがこんなふうに嘆いていた。
「数年前まで協会の日曜礼拝には60%の人が参加していたのに今では48%。半分を切ってしまった」
これを聞いて罰当たりな私は「未だに半分の人が毎週教会に行っているのか」と驚いたのだが、どうもこの辺の感覚はアイルランド人と大分違うらしい。
ところで、再びRyanairが「無料フライトセール」をやってました。今回は何も買いませんでしたが。Ryanair、嫌いですが半面彼らのおかげで私は大きな便益を得ていることも確か。何せ、Aer Lingusが対抗して(…としか思えない)とんでもない破格の運賃を出してくれてますので。
Dublin=Dusseldorf 片道28ユーロ。
税金を入れても、片道44ユーロはお買い得。と言うわけで、1月と2月の週末分のチケットを前もって買いました。ちなみに、この片道44ユーロって実はDusseldorf=Hannoverのドイツ国鉄の普通片道運賃より安かったりするんですよね。
RyanairとAer Lingusの関係はスカイマークと全日空に似ているような。スカイマークのおかげで東京=福岡間の運賃は破格に安くなった。ただ、私はどこか保守的な人なので、スカイマークに感謝しつつ全日空で飛ぶ。…こんな感じですね。
で、話は例によってぶっ飛びますが、昨日の日記に書きかけた「初めての水上での運転」のお話。これがまた人知を超越したすごい話でして。いつもながら信じてもらえないでしょうが実話です。
初めての水上運転はなんと私が教習所に通っている時のお話です。私が仮免の試験を受けようという日。よりによってこの日「戦後最大級」の超大型台風がQ州を直撃。ただ試験は午前中で、台風のQ州への最接近は午後ということでまあ大丈夫だろうとタカをくくっていた。
で、無事仮免許試験に合格。この時点ですでに風は強く、雨が窓ガラスを打ちつけている状態。さっさと家に帰ろうと身支度をしていると教官がひとこと。
教官:「おーい、Snigel、どこ行くんだ」 私:「はあ、帰ろうかと…」 教官:「ダメ。午後1時間路上教習ね」
何せ教官が10人いるかいないかというミニ教習所。教官と気心が知れるのはいいことですが、この戦後最大級の台風の日に好き好んで路上教習をすることはないでしょう。…と思いつつ、夏休みが終わるまでに免許が取れるかどうか微妙な情勢だったので、まあ渡りに船とばかりにこの話を断らずに午後、台風の中路上教習をすることに。
で、昼休みの間にも海からの風はさらに強くなり、雨はまさに地面を穿つかのごとくのどしゃ降り。「いったいうちに帰り着けるかな」などと少し不安になる。
で、最初の路上教習。免許をお持ちの方はご存知の通り、最初の路上教習はオートマ車で行われます。
教官:「よーし、Snigel、7号車乗って」
私はひとつの問題に気がつく。
私:「あのー、これミッション車じゃあないですか。最初の路上教習はオートマ…」 教官:「悪い。オートマは全部出払ってんだよ」
私はアイルランドがいい加減いい加減と書き続けてますが、考えてみるとこの教習所もかなり狂暴だな。
教習所の敷地を出た瞬間、車は水の中へ。信じてもらえるかどうか、教習所のすぐ外の道路はすでに路側帯の縁石の高さまで浸水しておりまして。そう、私の記念すべき人生初の路上の運転はいきなり水をばっしゃーんと弾きながら一般道に出たわけ。
で、最初のコースはリアス式の海岸沿いのコース。崖にそって海面とほとんど変わらない高さのところに道が作られている。ちょっとしたドライブコース…天気が良ければ。この日はどこもかしこもすでに浸水しておりまして。
途中法面工事中(=崖をコンクリートで固めた面の工事)のところがあり、そこは工事用の信号で片側相互通行になっていた。そこで信号待ちをしていると、なんと崖から小石がぱらぱら落ちてくる。まさに恐怖。
私:「あのー、小石が落ちてきてますが…」 教官:「大丈夫、俺の側じゃない」
…そういう問題じゃないだろ。
と言うわけでまさに命懸けの教習が人生初の公道での運転でした。そう、フツーに生きている限り、これ以上ひどい運転環境は考えられないので、ある意味この路上教習は大きな自信になりました。反面、高速道路教習とか雪道教習とかなかったわけですが。
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