なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2002年11月17日(日) ダブリン集中豪雨。現在進行形の騒動記(2)

木曜日の日記の続きです。


金曜日の朝は、前夜、さんざんラジオで「やばいやばい」と喧伝していたので殊勝にもいつもより10分早く家を出る。いつも10分前には会社に着くようにしているから合わせて20分の余裕を持たせたことになる。


午前7時10分。まだダブリンは暗い。いつものLite FMをつけるとさっそく交通情報が始まった。


「…N3が一番ひどいようです。Navanでは警官が『今日は(ダブリンまでたどり着けないから)家に帰れ』と言っているとの情報が入ってきています。」


ケーサツがそういうことをいうものだろうか。


「…また市内あちこちで洪水のために通行止めになっています。XX通り、XX地区、さらにGracepark Road…」


この瞬間に私のいつもの通勤路が断たれたことを知る。私は瞬時に第二のルートを検索するが…。


「…M50はN3との立体交差が閉鎖。インターチェンジ経由の交通になっていますが激しく渋滞中。」


ここの立体交差、世にも不思議な構造になっていまして、高速道路の上を道路、線路が通っているのはいいとして、さらに、運河が高速道路の上を通ってます。つまり河に橋をかけて水が高速道路の上を流れているわけ。称して構造欠陥といいます。ともあれ、M50を使おうかという私の案は即座に却下される。


「…この影響でBranchardstownは全体的に流れが悪くなっており、またChapelizodも浸水のため通行止め…」


この瞬間に私の心は決まる。


どこに行ってもだめだこりゃ。素直に行こう。


と言うわけで、いつものGracepark Roadに入る。通行止めのはずの道なのに、意外とすいすい流れるなあ…と思っていると突然渋滞に巻き込まれる。で、そのまま、渋滞の中をそろそろ進むと…


案の定通行止め。(へぼ写真が多いですが、暗かったし止まって写真を撮る余裕もなかったのでご勘弁を。写真上に並ぶのはパイロンです。)


で、仕方なく裏路地にまわると道路わきで車がプチ水没(写真左に駐車中のマーチの下回りは完全に水の中です)。で、路地裏は大渋滞。


やっとの思いで表通りのN1に割り込むと…


そこもやはり大渋滞。なんとなくみんなが堂々とバスレーンを走っているので、私もバスレーンを走る。


しばらく行くと、



…N1も見事にプチ水没。ちなみにここ、ラジオでも報道されない、つまり問題にはされていない水没個所です。写真だと迫力が半減以下ですが、見た目に水はこの写真以上にありました。何せ雪の上ですら運転をしたことのないQ州出身の私。水の上でなぞ運転したのは人生で2度目です。初めての水の上での運転は…あ、これ、別個で日記のネタになるわ。温存。


で、このあとも…


…のろのろ運転が続き、会社に着いたのはぎりぎりの午前8時。この状況じゃあ誰も出社していないのでは…などと思っていたが、意外にもいつも定時に来る人間はちゃんと定時に来ていた。逆に日ごろ定時に来ないやつはやはり今日も来ていなかった。


さて。実はダブリンでたったひとり、その洪水の原因を知る男がいます。それは、何を隠そうこのです。実はこの洪水の数日前、初めて私の車を洗車したのです。しかもガソリンスタンドの手洗い洗車。ぼろ車にそんなあほなことをするから大雨が降ったのです。ちなみに今日何気なく車を見ると、泥水の中を走り回ったせいで、すでに車は洗車前と変わらない汚さになっていました。


ダブリンにお住まいの皆様。私が洗車をしたばかりにご迷惑をおかけしました。衷心よりお詫び申し上げます。

昼間撮られたまともな洪水でか写真(3枚。各重さ約250KB)をご覧になりたい方はこちらへ。


日記才人の投票ボタンです




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ