なべて世はこともなし
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2002年11月14日(木) ダブリン集中豪雨。現在進行形の騒動記(1)

60ミリ


たった60ミリです。


何の話かって?


実はダブリンで「集中豪雨」がありまして、ダブリンの一部の道路が冠水、一部住宅も浸水したとかしないとか。で、どんだけの雨が降ったかといえば、そう降水量は今までのところたったの60ミリ。60ミリっすよ。台風が毎年襲ってくる、そして長い梅雨のあるQ州出身の私にとって、60ミリの雨なぞさほどの問題にならないはずなのに。この国では大問題になるようで。


60ミリといわれてもぴんと来ない方へ。感覚的には強い雨足とは言えない雨が一日中降り続いた感じ。日本の梅雨ならそんな雨が1週間とか続くこともあると思う。で、数日降り続いてようやく問題になるわけで。


「え?アイルランドって雨ばかり降っているという気がするんだけど」という方。実は月別の総降水量などはという今日に比べてダブリンの方が少なかったりする。ダブリンは確かに雨も多いけど、実は雨足が強くないし、しかも雨は結構早くやむ。というわけで、たった一日雨が降っただけでそりゃもうすごいことになってしまうわけです。


話は昨日(木曜日)の朝にさかのぼります。朝家を出ると、確かに交通量が多い。が、それは天気の悪い朝にありがちな交通量で、日ごろより本の少し余計に時間がかかっただけで会社に到着。で、私は雨のことなどすっかり忘れて一生懸命(ということにしておこう)仕事をしていた。


で、退社時間になって外を見るとまだ雨は降り続いている。


会社を出るとしばらく交通量は多かったが、それでも結構まともに進む。この日は久しぶりに街で友人と会う約束になっていた。ので、行き先は街。


で、とあるふたまた、いつも通り直進しようと思ったら前の方でお祭りをしている。


また車がぷかぷか浮いている。


道路が一部低くなっているところで乗用車が水に埋まって立ち往生している。


この時点で私はようやく異変に気がついた。で、ラジオをつけると、


「XX通りは冠水で通行止め。XX地区は現在大渋滞。国道X号線XXは下り線玉突き事故のため渋滞。」


…おいおいおい。なんだ。こりゃ。


で、そのまま街へ向かって注意深く運転していると、今度は渋滞に巻き込まれる。数百メートル先の交差点ではケーサツが出て私が進もうとした直進の道路が封鎖されている。直感で冠水したと分かる。なにせそこ、谷底ですから。


で、ケーサツが右折しろというので左折。右折したら大渋滞に巻き込まれるのは分かっていたので。で、左折した先ですぐに路地裏に突入。路地裏は対向車で埋め尽くされており、左のミラーをたまに植え込みにこすらせながら無理矢理進行。


その後も町中は大渋滞。その中を縫ってようやく市街地着。所要1時間。日ごろの倍。でも実はこれですんで私は運が良かったらしい。


続く。何せ今現在(15日朝8時)雨、まだ降ってますから。



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