なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年11月07日(木) |
争奪戦!クリスマスホリデー |
掲示板への読者様からの投稿
Snigelさんは2週間のお休みを利用して帰国…いいっすね。 日本じゃ即刻クビにされそうだな、はーぁ。 ワールドカップのときは1ヶ月以上の休暇を利用して大勢のアイルランド人が日本に来ましたが、アイルランドって長期休暇の取りやすい国なんでしょうか?
他は知らんが確かにアイルランドは休暇の取りやすい国です。特に私のような下っ端の方が取りやすいようです。だいたい長期休暇は2ヶ月とかそれくらい前に申請を出しますから、その時にもしその週に他にもたくさん長期休暇を申請している人がいれば「悪いけど1週間ずらしてくれない」なんて言われることもあるようですが、私の場合、誰も長期休暇を取りたがらない秋をねらって申請を出すので前の会社を含めて一度たりとも文句を言われたことはありません。日本はこの時期が一番いい季節じゃないですか。春?Snigelは花粉症のため春には日本には近寄りたくありません。
ともあれ、長期休暇争奪戦が起こるのは決まってクリスマスです。クリスマス。日本では「彼とイタリアンレストランで食事してー、それからー」なーんて、なんとなく恋人たちのイベントデーのような趣が強いですが(私がそう言ういい思いをしたとは一言も言っていない)、ヨーロッパでは家族の集う大事な日なのです。言って見れば日本の正月に近いかな。
今年のうちの会社のクリスマスのカレンダー。前の会社も同じだったのでたぶんこれが標準ではないかと思う。
日 月 火 水 木 金 土 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4
会社は、12/24から26は休み(24日は半日休暇のところもある)で、31も休みで、1/1は最初から休日。こうなるとさ、23と27を休みにして、思い切り21から29まで休みたい…と思うのは当然のことでしょ?こうして当然の帰結として23と27を休みにしたいという人たちによって熾烈な争いが繰り広げられるわけです。
ちなみに他は知らんがうちの会社は半分諦めてます。つまり、23と27、さらには30、31は必要最低限の業務が遂行できる最低限の人員さえ確保できればいいと考えているようです。具体的に言えば、日ごろは10人中2人までしか長期休暇の許可をしないところ、この4日に限っては10人中7人まで長期休暇の許可を出す…具体的な数字は知りませんが当たらずとも遠からずだと思います。むろんこの数字は職種によってだいぶ変わるとは思いますが。
で、うちの会社、じゃあ、10人中7人が休暇の申請を出すかというと…出すんですよ。これが。特に、アイルランド人以外の人々。アイルランド人、特に親や家族と同居している人はクリスマスイブとクリスマスデイは最初から休みなのだからあまりその他の休みにこだわりはないようですが、反面イタリアやスペインから来ているような連中は、この時期に家に帰れないということはほとんど死ねと言われているのと同レベル…に近いようです。
というわけで、今勤めている会社はそうでもありませんでしたが、前の会社はひどかった。とりわけスペイン人やイタリア人の比率が高かったので、みんながみんな休みを取りたがる。で、誰も譲らない。ついにはチーム(課)内でミーティングまで開かれるものの誰も譲らない。毎年ものすごい不毛な争いが起こってました。
で、ヒラどうしの場合、最終的には「勤続年数」で優先順位が決まります。最近入社をした人は涙を飲んでおしまいということになります。
さて、私の場合、今年は割にスムースに休みは取れました。12/21から1/1まで4日分の年休を使い12連休。日本の小中学生の14連休に近いですね。うわー、いきなり寄ってたかって石を投げるのはやめてくださーい。
当然ドイツにいきます。がひとつ、大大問題があるのです。
去年のあの悪夢と全く同じ日に、全く同じ時刻に同じ航空会社で飛びます。
クリスマス前の空港が一年でいちばん混む土曜日に、世界でも屈指の忙しい空港で乗り換えて、1/1に戻ってくる。去年と全く同じです。
何の話か分からない方。日記のこちらの話をどうぞ。自分で言うと問題ですが、読む価値はあるとんででもない話です。
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