なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年10月06日(日) |
「あんたは何でダブリンに住んでるの」というご質問 |
「なんでアイルランドで仕事をしているの?」
この質問、もはやFAQに入れていいくらい受ける質問です。
こっちでこの質問を受けたときには、「世界地図の上にダートを投げたら偶然アイルランドに当たった」と答えています。むろん冗談ですがまんざらでもありません。
私がアイルランドに来た理由はあまりにありふれていて面白くもなんともありません。「英語を勉強するため」…何を血迷ったかこれでアイルランドを選んでしまったわけです。「成功する留学」だか「地球の歩き方」だか忘れましたが、例の本に「アイルランドではアメリカ英語にもイギリス英語にも属さない美しい英語が話されている」なーんて書いてあってそれを真に受けたクチです。今なら言えます。「嘘ばっか書いてんじゃねえよ!」
…アイルランドの英語、訛りまくってます。ただアイルランドの中にもいろんな種類のアクセントがあり、これはまあイギリスも同じだし、アメリカも多分同じ。つまり、「訛っている訛っていない」で留学先を選ぶのは根本的に間違っていると思う。何せ私、ここに4年も住んでいますが未だに「アイルランドっぽい発音で英語を話すね」とは言われたことがありません。
おっと話がそれてしまった。で、留学しているときは毎日が楽しく、日本に帰った後も寝ても冷めても考えるのはアイルランドのことばかり…とかくと大袈裟ですが、実際何を血迷ったのか、同級生がひいひい言っている中就職活動ひとつせず大学卒業。そのままアイルランドに来てしまった…というのが真相です。
今にして思えばなんて楽天家だったんだろうと思います。大学で就職活動もせず、なんとなくアイルランドに来てしまった。で、その後は、このホムペに書いている通りです。
これは何度も書いていることですが、私がダブリンに最初来た時と今ではダブリンは全く違います。別の街といっていい。当初は私は裏表なしにダブリンが大好きでした。
それが素直にそう言えなくなった理由は、まず第一に「学生」と「社会人」は違うということ。でもそれ以上にダブリンがいろいろな意味です醜くなったのも事実です。たとえば最近の調査によれば、ダブリンに住むほとんどの人がダブリンを夜歩くのは危険だと思っている。で、棄権だと思う人の割合は増える一方。犯罪も実際に増えている。極端な話人の目の色すら変わっていた気すらします。
まあ、それでもここは未だにいい加減だしいい意味で脱力系の街だったりするので、もしここから去ったら去ったでさみしく思うのかな…とも思いますが。
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