なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年09月22日(日) |
車が凹めば心も凹む。玉突き事故顛末記(3) |
先週から書き始めた追突事故の話。お待たせを致しました。続きです。
で、事故を起こした翌日。とっても鬱な状態で会社に出社。ほどなく保険会社から電話がかかってきた。
「保険、カバーされてます」
…当たり前だっつうの。
反面、一晩いろいろ考えているうちに、保険を使うのは得策ではないと思ってきた。アイルランドでの自動車保険は「ぼったくり」の一言に尽きる。…と言うのも、仮にここで保険を使うと、確かに私の財布は痛まずにすべての処理を済ませることができる。反面、ここで保険を使うと、来年の掛け金が倍くらいに跳ね上がる。実は私の保険料は、「3年間の無事故」と言う前提で掛け金が設定されている。で、外の人に比べると私の保険料は安い。ところが一度保険を使うと、来年の保険料は「3年間の無事故」という前提が崩れ、保険料が自動的に跳ね上がってしまうわけ。じゃあ再来年はどうなるかというと、「1年間の無事故」と言う扱いになり、やはり保険料は高くなる。まあ感覚的にいえば、今の保険料が50なら来年は100、再来年は90という感じか。つまり中長期的に見れば、保険を使った方がいいのか使わなかった方がいいのかというのは微妙な問題になるわけ。
で、その日の午後、同僚が「ここは安い!」と太鼓判を押す板金工場(ちなみに英語では”Crash Repairer”と呼ぶようですが)に車を持っていってみる。すると、
「これなら600ユーロでいいよ」
とのこと。うーん、バンパーは凹み、ボンネットは捲れあがっているような状況で600ユーロかあ。…ということは相手の車は私の車ほどダメージを受けてなかったから、私の車以上に修理費用がかかるとは思えない。この瞬間に保険を使わないことが確定。
で、それからおよそ1週間、相手の車から何も言ってくることもなく日々は過ぎる。事故から10日くらい経ったある日、相手の車の持ち主から電話がかかってきた。
「保険使いたくないなら現金で600ユーロでいいよ」
…翌日私は現金を持って相手宅に行きました。…と言うわけで、時速10キロ程度の玉突きは1200ユーロでカタがつきました。それにしてもCDのこうかんがこんなに高くつくなんてねえ。トホホ。
事故は一瞬。気をつけましょう。はい。
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