なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年08月29日(木) |
ひでかす洪水のチェコを逝く(その2) |
ひでかす大先生の旅行記、第2段が届きましたのでお届けします。ちなみに私は昨日大事件に遭ってしまいました。このことは状況が落ち着いたらゆっくり書きますね。
ひできすがゆく--プラハ途中まで一人旅(2)--
| --プラハ着--
じゃーん。ついでに、じゃじゃーん。来ました。着きました。プラハ。外は雨。なーに、気にしない。雨はいつかは止む。ダブリンなど西ヨーロッパの空港でEU,NON-EUに分かれている入国審査場は、プラハではVISA,NO-VISAに分かれている。そうだ、日本人はもうビザが要らなくなったんだ。感慨深くNO-VISAのカウンターへ。係員はさも面倒くさそうにパスポートの一番最後のページへスタンプをぺたん。
荷物をピックアップする必要の無いひできすは、しかもダブリンでチェコの通貨(コルナ)を両替してしまっている用意周到なひできすは.....どこへ行くでしょう。タバコ屋です。EU加盟を控えるチェコといっても、物価はとても安い。僕は物価が安いからその国へ行くという旅行はしませんが、しかしうれしいじゃあありませんか。日本では今290円くらいでしょうか。タバコはアイルランドでは600円ほどします。それがプラハではたったの180円てすよ。
さくっとマルボロライトを1カートン買い込んだひできすの次の目的地は、何のことはない、同じ店。チューインガムとミネラルウォーターを買いこむと、パス代にちょうどいい小銭がちゃらちゃら帰ってきた。
さて次は市内へ、とはいかない(ずいぶんひっぱるなあ)。このあとは、空港ビルの外に出てベンチを見つけ,荷物を降ろし,買った煙草をぷかーっとやる。僕がヘビースモーカーなのではなくて、好きなんです、このスタイルが。見知らぬ町の空港や駅に着いて、まず外へ出てぷかーっとやる。すぐに歩き出したりしない。ぷかーっとやりながら周りを眺めているうちに、雰囲気に酔ってくるし周りがもっと見えてくる。人々の習慣が見えてくる。これがいい。Snigelには解らないだろうなあ(彼のエッセイ、世界一周旅行−ニューヨークの頁参照)。
おっと、Sに電話だ。別に忘れていたわけではありません。着いてすぐクレジットカードで電話しようとしたのにどの電話も僕のカードを読み取ってくれない。だから、小銭が手に入ったら電話しようと思ったのです。ベルリンまでは国際電話。うーん小銭足りるかなあ。ピッポッパッ、げっ、話し中。三度目でやっとSがでると電話機は目がさめたように次から次へとコインを飲み込んでいく。「Sかい?ひできす、今着いた。列車にすぐ乗れ、さあ乗れ。7時半に会おう。」がちゃん。ふう、なんとか小銭間に合った。ちえっ、ほんとは「うん、いまブダペスト。」とか冗談かましたり、もうちょっとロマンチックな会話とかしたかったのに。 ちなみに,プラハの空港で気がついたこと。この空港では毎日飛行機が墜落するそうです。まあ、この写真をご覧ください。
--プラハの夏--
ベルリンからプラハまではそんなに遠くありません。両都市を結ぶ国際列車の所要時間は約5時間半。待ち合わせまで約7時間ある。外は未だに雨。
市バスで一番近い地下鉄の駅へ。プラハの交通はとても便がよく,チケットはバス,地下鉄,市電共通で、8コルナ(約30円)が15分(乗り換えなし)、12コルナ(約50円)が1時間(乗り換え可)という仕組み。12コルナのチケットを買おうと売り場に行くと、「釣りはない」と言われた。「近くの店でチューインガムでも買ってくれば?」…もう買ったわい。しょうがない、小銭は電話で使ってしまったのでまた店に戻り,絵葉書を数枚買い小銭をゲット。買ったチケットを持ってバス乗り場に行くと、そこには長蛇の列。
時刻表を見ると次のバスは15分後。迷わず次のにしました。バス停のチケットマシンに寄りかかってタバコを吸って,…ん?チケットマシン?おお、チケットはここで買えたのか。しかもおつりが出る(当たり前)。早く言ってよー。
雨の中を満員のバスは走り出す。道はよく整備されていて、乗り心地も良い。バスの運ちゃんは彼の英語とスペイン語とドイツ語を駆使して,客とくっちゃべりながら運転している。Dejvicka駅に着くと、チケットは共通なのでそのままプラットホームへ。電車は昼間は5分おきに運行されていて便利。駅4つで市中心部に到着。
外は…まだ雨。アイルランド在住のひできすは、傘というものを持ち歩く習慣がない。このホムペに初めて来られるあなたは「へえ、アイルランドはいつも天気が良いんだ」と言い、よく来られるあなたは「へ?アイルランドは雨が多いのに何で?」と言い、毎日来られるあなたは「うん、うん、わかる、わかる」と言うでしょう。アイルランドは雨が多いですが、日本のようにどっさり降らない。雨の密度が低いと言えば解り易いでしょうか。傘がなくてもそんなにずぶぬれになったりしないんです。ダブリンで傘をさしている人は少ない。
ところでプラハ、駅を出てちょっと歩き回っただけでもうドザエモン。プラハの夏はドザエモン(おしまい)。
…いえ、終わりません。しょうがない、買いましたよ、傘。傘買って、歩き出した古都プラハ。ひできすが目指すは、旧市街広場にあると教えてもらった観光案内所。しかし地図くらい持ってくるんだった。とっても自信が無いけどこれだと思う道をとると、ビンゴ。多分最短距離でその広場に到着。
ところで、プラハは美人が多いです。おっ、という絶世の美女をしょっちゅう見かけます。地下鉄の中で、通りで、カフェで、美女に出会います。スタイルも抜群、鼻の下が地面につきそうです。今彼女がここにいたら僕の命は無いでしょう。血筋でしょうか、食べているものが違うんでしょうか、この人達は苦労なくスタイルを保っている感じがします。もう一つ気づいたことは、僕の気のせいかもしれませんが、プラハは男の方が多い気がします。ダブリンはおんなの数人連れが多いのに対し、プラハは男の二人連れが多い。そして犬が多い。だから女性が映えるのでしょうか?なんか解らなくなってきました。
再び観光案内所。宿泊のコーナーへ行き、ホテルのリストを頼むと、おねえさんが向こうのカウンターへ行けという。向こうのカウンターへ行ってリストをもらうと、値段と場所のチェックをし、めぼしいホテルを見つけ出し、宿泊のコーナーへ戻る。戻るけど、さっきのおねえさんがいない。隣に座っている男に聞くと、ちょっと出ていていないという。トイレかな?
5分、10分、ふむ、ながいトイレだ。15分。これはただごとではない。トイレで何が起こっているんだ(トイレと決め付けている)。
20分後、戻ってきたおねえさんに「ご苦労様」とは言わず、「町から近くてきれいなホテル、値段はこの位まで」と頼むと、「便利な場所に☆☆☆ホテルが半額キャンペーンをやってるけどどうですか?」。ははあ、場所は地下鉄で駅4つ。トイレ、バス、衛星放送に朝食付のダブルルームが破格。
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「評判が悪かったら打ち切り」と脅したせいか(そう思いたい)ひでかすへの応援のカキコが数件掲示板にありました。ひでかすに成り代わりお礼申し上げます。なお、この連載、私のカンだと、全5回くらいになりそうです。
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