なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年08月27日(火) |
ひでかす洪水のチェコを逝く(その1) |
本日よりひでかすのチェコ旅行記をお送りします。ひでかす大先生におきましては、会社の隣のパブに行ったり、訳のわからんコンピューターのプログラムの制作に忙しい中、玉稿を賜り感謝をいたしております。ひでかす大先生はただいま続きを鋭意執筆中につき、続きは不定期連載になることをご承知おきください。なお、本文中に自分の名前を「ひできす」と呼ぶなどのあからさまな誤字脱字が見うけられますが、私も人のことは言えないくらい誤字脱字が多いですし、ひでかす大先生の意向を尊重するという意味でもあえて添削はせずにそのまま掲載させていただきます。
ひできすがゆく--プラハ途中まで一人旅--
| ...違います。何度も言いますが、僕の名前はひでかすではなくて、ひできすです。ちょっと気の利いたかわいい子から、ちょっとこうつまって「ひできっす」なあんて呼ばれちったら、もうなんちゅうか...(でれれ)。 何の話でしたかね?..そうです、このごろはSnigelに「ひでかすう」とか呼ばれると、「なあにー」なんて返事までしてしまっていたりする。いけません、親しき仲にも礼儀ありです。けじめはつけなければいけません。〔その時階下から〕「おーい、ひでかすう。ビール飲まない?」「うん、飲むう。」...
わかってますよ、プラハでしょう。行ってきましたよ。何度も延期に延期を重ねたプラハ旅行。会社の同僚の誰に聞いても「あんた、そら一度は行かなあかんでー」と言われるプラハ旅行。うまいことに同居人のチェコ人が帰省中で、「プラハで会おう」なんておいしい話もあるプラハ旅行。今回は延期は絶対はさせまいと、旅行は完全に僕主体で計画されました。と言うことは、つまり旅行は行き当たりばったり。だいたい宿の予約なぞしていくのは僕の性にあわない(めんどうくさいんですね、つまり)。
お茶の間のみなさんの何人かは知っているひできすは、某航空会社に勤めており、旅行はいつも社員割引のきくスタンバイ(つまり空席待ち、でも安い)。そもそも、旅行が延期に延期を重ねたのは、僕の彼女Sの都合が原因。Sはシュヌーキ(これも仮名)の略。Sは卒論真っ只中で、金も時間もないかわいそうなドイツの学生。今回「足りない分は俺が出す」(日本では当たり前という噂もある)とのたまったはいいが、何せスタンバイの身分、飛行機に乗れる保証が無い。だからSには、「プラハに着いたら電話するから、荷造りだけしといてすぐ列車に飛び乗れるようにしておけ。あの例の橋の上で会おう」なあんてかっこいいことを言って、旅行は始まったのでした。 ----------------------------------------
--まずは一人旅--
今回は僕とSnigelが共に愛するSAS;スカンジナビア航空でコペンハーゲン経由プラハという旅程。SASが好きな理由はサービスのレベルの高さ、食事のおいしさ、非常にリラックスしていて笑顔を惜しまないデンマーク人の気質、そしてカーストラップ(コペンハーゲン)空港は世界一の空港だと思うからです。
特にSASの食事の質の高さは、多くの航空会社が財政難で食事の質を落としたり、カットしたりしているなかで、もう意固地になっているとしか言いようの無いほどのもので、まあこの話はおいおいしましょう。
朝6:30テイクオフという、定期便ではダブリンで一番朝早い(だから滑走路が渋滞しないのがいい)便で飛ぶというと、Snigelが「車で送ったげる」と何と嬉しい事を言ってくれるではありませんか。
8月12日、月曜日です。いつもぎりぎりまで荷造りが出来ないひでかすは今日も寝不足で、お目目半開き能面状態。5時に起こされてそのまま車に乗り込み、何で自分がここにいるのかよく分かってないような顔をして、しかしとりあえず車を運転しているSnigelと共に朝のダブリン空港へ。このくそ朝早いのに空港はいつもどうり混んでいる。チェックインカウンターで出発の15分前まで待たされて、ゲートに着いたのは出発5分前。いつも僕には...{乗れないかもしれない}...というリスクが付きまとうので空港ではいつもドキドキです。
ダブリンは今日はいい天気。何かいい事ありそう(うふっ)。飛行機は定刻に出発。西向きに離陸したボーイング(旧ダグラス)MD83は、上空数百メートルに達すると機体を大きく右に傾けてUターン。あとはコペンハーゲンまでほぼ直線コースで東へ。
そのまま死んだように眠ってしまいたかったけど、何しろ腹が減っている。お待ちかねの朝食はSASにもかかわらず.....シケている。そこでひできすは気がついた。この便はダブリンに着いて一泊し、朝一でコペンハーゲン(ホーム)に戻る便。当然デンマーク発の便のようなすばらしい食材は積んでないのでした(えーん)。腹3分くらいの朝食後、ひできすは完全に夢の中の人。気づいたら着陸のアナウンス。あ、時計の針を1時間進めなければ。...あ、もうやってあった。ひできすは時差のある国へ飛ぶ場合は飛行機に乗ったらすぐ時計を合わせる。なぜかはよく知らないがそうする。ここで気づいた........飛行機が遅れている。へ?なじぇ?
外を見ると、ダブリンとはうってかわってどんより雲が空を覆っている。天気最悪。ひできす、へなへなへな。そう言えば今までここに来た時は決まっていい天気。雨のコペンハーゲンなど僕の脳みそには受け入れがたい事実なのでした。
ひえー。なぜ「ひえー」かと言うと、実はこの便の到着予定は9:35で、次のプラハ行きが10:10発。コペンハーゲンの最低乗り継ぎ所要時間はたしか1時間。何度も来たことのあるひできっすは、空港をよく知っているのと、客室用手荷物しか持っていないということもあて、あえてこの不法乗り継ぎを敢行しようとしたのでした。
で、ひえーの続きはどうなったかというと、着いてほぼ一番で出てきた僕は、いつもの乗り換えデスクへ。預け荷物がないのはいいものです。航空会社職員のスタンバイ旅行は、乗り換えのたびにいちいち荷物を再チェックインしなければならず、一度入国して荷物を取り、また出国という、もうパスポートのページがいくらあっても足りなくなりそうな事を繰り返さねばならないんです。結局、荷物の無いひできすの乗り換えにかかった時間は、
10分。
ははは、心配無用でした。
プラハ行きの飛行機はMD83よりちょっと小さいボーイング737。ダブリン―コペンハーゲン間の約半分の1時間のフライト。10:10発という朝食とも昼食とも言いがたいビミョーな時間。なのにSASはやってくれます。始めの便より百倍はおいしいサーモンの食事がどーんと出ました。ここが僕が「SASは意固地になっている」と言う所以です。この時間帯、しかもこの短いフライト、食事なんぞ言ってみれば不要なんです。そう思いませんか? もちろん文句を言っているのではありません。うーん、北欧産のおいしいサーモン。なにかいい事ありそうな...(えへ)。
ここで機内アナウンス。「えー機長のなにがしです。プラハの天候は雨。東ヨーロッパはひどい天気で、この低気圧はしばらく停滞しそうです。あ、ところでこの飛行機は到着時間が20分ほど遅れます。」...ひできす、へにゃへにゃへにゃ。 |
私の現在の予定では、明日は私の通常の日記にしようかなと思っていますがまだ未定。この連載、評判が悪かったら打ち切ります(笑)。ちなみにコペンハーゲンの空港は、私は世界一だと信じて疑っておりません。なお、コペンハーゲンの最低乗り継ぎ所要時間は確か国際線間で40分だったような...。
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