なべて世はこともなし
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2002年08月26日(月) アイリッシュの狂暴新人教育係を仰せつかる

先週4日にもわたって日記をおサボりしてしまったわけは、実は私の会社にあります。先先週から数週間前に辞めたイタリア人の代わりにイタリア語の話せるアイリッシュ女性が入社してきたのです。まあこれ自体はいい。問題は彼女の席が私のとなりになったこと。


先週末に北アイルランド出身の上司がにこにこしながらやってきた。彼がにこにこしてやってくるとろくなことがないということは私は経験上知っている。案の定…


「Snigel、悪いんだけど、新人の教育係をやってくれる?」


…あーのーなー。私だってまだ6ヶ月しか働いてないんですけど。それで新人の教育係?おまえ、トレーニングセッションをオーガナイズするのがめんどくさいだけだろ?(あまりカタカナ英語を使いたくないのですがどうしても日本語が浮かばなかった。すいません)そう思った瞬間…


「いやさ、Snigelは本当に優秀だからさ。頼むよひとつ」


承諾。…ブタもおだてりゃ木に登るの典型的な例。この上司も私がおだてに弱いことをすでに掌握している模様。おそるべし。


で、引き受けた彼女のトレーニング、ドイツから帰ってきた火曜日、休みボケが全然直らないうちから始まりました。


私:「んじゃあ、一番基本になるこのデータ入力から始めましょうか。これ、他のセクションの人がやってくれるけど、まあ最初だし、一番簡単な仕事から始めましょう、ほい、まず日付ね。そこにこの日付、七月十日と入れて…」
彼女:「6月10日…」
私:「七月十日だってば…」
彼女:「あはははは、JunとJulって似てるもんね」
私:「あんたネィティブじゃあないの?」
彼女:「そんなことよりさあ、私の彼ったらさあ、OOOでXXXで…」



一時が万事こんな感じ。何度教えても同じとこでつまづくし、まじめに教えようとしてもすぐに世間話を始めるし。まあ、上司もこれに輪をかけて困った人で…


私:「今から1時間会議に行かねばならないんですが、その間彼女、どうしましょう?まだひとりで仕事はできないかと思うんですが」
上司:「んじゃあ、インターネットでもやってもらえば?」



で、週の終わりになって、


上司:「おう、Snigel、新人の彼女はどうだ?使えるだろう?」


…あんたどこ見てそんなこと言ってんだよ?それともアイリッシュの新人ってこの程度なの?


というわけで先週は、彼女につきっきりだったので日記の更新ができなかったわけです。もっとも、これでは土曜日にサボったわけの説明にはならないわけですが。しかも、会社で更新するなよ(今も会社だったりするのだが)。


で、今週になって彼女のトレーニングをしなくていいと喜んでいたのもつかの間、彼女は5分毎に質問に来る。いえいえ、新人なので分からないのは当たり前。聞いてくれるのは大歓迎。でもねえ、お願いだから、同じことばかり何度も聞かないで。


明日はちょっといつもとだいぶ違う日記です。お題は「洪水」。ご期待くださいませ。




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