なべて世はこともなし
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2002年08月07日(水) 今年初めて泳ぎに行く

今年初めて泳いできました。…と言ってもアイルランドの海で泳ぐほど私の心臓は強くないので、当然ジムの温水プールでの話ですが。


先週の週末、実はアイルランドは天気が良かった。あまりお目にかかることのできない「太陽」とかいうものが空に輝いており、気温も25度近くまで上がった。そんなわけでうちの住人のひとりが海水浴に行ったらしいのだが、


凍え死ぬかと思った


とのこと。Portmarnockを通りかかったときにたくさんの人が泳いでいたけど…寒かったんだろうな。


翻って私のジムでのお話。数日前にようやくオープンしたプール。鳴り物入りで登場したにも拘らず、その実20メートルの長さで4レーンあるだけ。物足りない…というかあっという間に反対側に着いてしまう。ついでにおもいっきり浅い。


良かったことは、ほとんど人がいなかったこと。プールにはたった4-5人の人が泳いでいただけ。ひとりくらい目の保養になる美しいおねえさんが間違って紛れていても良さそうなものだったが、胸まで毛むくじゃらの臭そうな男ばかり。まあ雑念なく泳ぐことに専念できましたが。


月に50ユーロ以上払うジムはある意味贅沢なお金の使い方だと思います。そりゃ日本円にすればたかが6000円程度ですが、アイルランドでは(…というか私にとっては)立派な大金です。


そんなことを考えながら車を運転していると、ラジオでこんなことを言っていた。


アイルランドはEU諸国の中でもっとも貧富の差の激しい国である。所得の最も高い10%の人は、所得の最も低い10%の人の11倍もの所得がある。


なんとなく肯ける話。ダブリンを隅から隅まで見渡すと、壁は落書きだらけ、周りはゴミだらけのアパートに住んでいる人がいるかと思うと、緑輝く大きな庭を持った豪邸に住む人もいる。確かに、日本でも貧富の差はあるけど、アイルランドでは日本のそれよりももっとあからさまな差がある気がする。ある一定の線からまったく下がらない失業率といい、ダブリンのシティセンターだけで数百人とも言われるホームレスの横を高級車が駆け抜けてゆく様子といい、そのラジオの話がまんざら嘘でないことを教えてくれる。


で、ラジオといえば、ラッシュ時15分おきにやっている交通情報。どうしても私には理解できない一節がある。


「XX交差点で信号機が作動しておらず渋滞しています」


これがたまにというならまだしもいつもどこかの信号が作動しておらず渋滞の原因になっている。私も何度か一番交通量の多いO’Connell Bridgeの信号がダウンして、しかも警察官の誘導すらなかったというすごい状況を数度見た。まさに「早いもん勝ち」の状況で危ないったらありゃしない。ああ、なんちゅう国に住んでいるんだろう。私は。




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