なべて世はこともなし
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2002年08月06日(火) 日本までの航空券を買う

今日の産経新聞の記事によると、男性のお財布の中に入っている現金の平均は18,600円だそうな。


そこで私の財布を調べてみた。


27ユーロ63セント


本日の為替レートによると3,233円


つまり私は平均的な日本人男性の1/5以下のお金しかお財布の中に入っていないのね。うーん、今日なんか比較的入ってる方なのに…。


またつげ義春のごときお金に関する愚痴が始まるわけですが、昨日、秋に日本に行くためのチケットなんぞを買いました。某評判のいい航空会社で成田まで往復800ユーロ。自分では「うん、いい買い物をしたなあ」と満足していたのに、うちに帰ってくると、うちの住人三人から


「高い」


と総攻撃を食らってしまった。


うちには私を含めて現在4人の住人が居るのだが、その3人といえば…


某アメリカ系航空会社勤務
某ドイツ系航空会社勤務
某ブラジル系航空会社勤務



…おい、私を除く全員が航空会社勤務じゃあないか!


航空会社勤務というのはある意味うらやましい人たちです。何せ、ヒコーキに安く乗れる。基本的に「スタンバイ」つまり、空席があったときに限ってものすごく魅力的な安い値段でヒコーキに乗れるわけです。


ところがこのスタンバイ。当たり前といえば当たり前ですが、お客さんでヒコーキが埋まっているときは乗れません。お客さん優先ですから。というわけで、今時期の旅行シーズンは、良く計画を立てないとどこかの空港でヒコーキに乗れないまま数日無意味に過ごす…という事態もありえるわけです。


で、あまりに混んでいる場合はスッチーさんが使っている「ジャンプシート」(補助椅子)で旅行するときもあるそうです。ただしこれはキャプテンが同意した場合。つまり、キャプテンが意地悪、あるいは杓子定規にしか物事を捉えられない人であれば、「ジャンプシートには人は乗せれないよ」と言うことにも当然なるわけです。



で、うちの住人のひとり。ヨーロッパの某国に行ってその帰りダブリンに帰ってくるのに、ヒコーキは完全に満席だったそうな。とても乗れない。「ジャンプシート」もほかの関係者が取ってしまっている。で、どうなったと思います?信じられない場所(訳あって、どこかは書けませんが、まあ、「9.11のあとで一番近寄れない場所」を考えるとだいたい想像がつくかと…)に乗って帰ってきたそうな。うらやましい話です。


で、この話は始めるときりがないのですが、こんな話も聞きました。


とある人がやはりスタンバイでヒコーキに乗ろうとしたところ、ヒコーキは完全に満席。ところが土壇場になんとかたった1席空席が出て、彼女は要約ヒコーキに乗り込んだんだそな。


で、席に座り一息つくと、アナウンスで


「XXさーん、客室乗務員までご連絡ください」


で、彼女がスッチーさんに言われたこと。


「ヒコーキが離陸重量を超えるから降りて」


信じていただけるかどうか。あの馬鹿でかいヒコーキに彼女の50キロあるかないかの小さな体はまったく影響がなさそうだが実はそれは大間違いで、たった50キロ制限重量を超過しているばかりに、席が空いているにも拘らず、彼女は搭乗を拒否されてしまったそうな。こういうふうに考えると、よく「荷物は20キロまで」のところ30キロの荷物を持っていって「これくらいいいじゃない」と言っている人を見かけますが、そう話は単純じゃあないんですね。あ、30キロの荷物を持って涼しい顔をしているのは私でした。

ところで。どうやって800ユーロを払おうか。払えるあてがない。




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