なべて世はこともなし
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2002年07月20日(土) 某航空会社のサマーパーティーに潜入する

おとといは日記をお休みさせていただきまして、その代わりにひでかすの会社のサマーパーティーにどさくさに紛れて参加してきました。昨日は…単におサボりです。すいません。ちなみに今日も出勤でした。今月は完全週休1日です。


私の勤務時間は午後7時まで。ひでかすは7時30分には家を出たいという。会社から自宅までは最低30分かかる。これはきついということで、私は通勤としては初めてM50を使った。


M50、ロンドンのM25をまねしたとしか思えないダブリンの環状高速道路。私が初めてダブリンに来た96年には確か存在していなったような気がする。ここ数年で急激に工事が進み、今ではダブリンをC型に結ぶまでになった(一部は未だ工事中)。ちなみにロンドンのそれは完全にO型…つまり環状線になってますが。


で、これまたロンドンの真似をしたとしか思えないのだが、ロンドンのM25はテムズ川を渡る橋は有料なのに対し、ダブリンのM50はリフィー川を渡る橋が有料。普通車片道1.3ユーロ。これを往復で使うと一日300円かかるわけでして。…毎日は使えんな。


のみならずこの料金所が渋滞の名所となっておりまして。わざわざ金を払って渋滞に参加するなど愚の骨頂。と私はハナからこのM50をバカにしておりまして。


とはいえ。今日の勤務時間は午後7時まで。夕方のラッシュも終わってるはずだし、ひでかすが早く出かけたいといっていたから一刻も早く帰った方が良さそうだ…というわけで、会社を出て、いつもは近寄りもしないM50へ。


M50へ入った瞬間私はこのばかな決定にとことんうんざりしました。…本線に合流する前からすでに渋滞。もうバックすることもできないし前に進むのみ。そう、この点でもM50は嫌い。普通の道ならどこか脇道に入ることも(…抜け道はほとんどないんだけどさ)バックすることだってできるのですが。


本線に入ると交通量は多いものの、結構なスピードで流れはじめる。…と思ったら急に徐行。…要するに、交通量の多い東名の町田インター付近や、中央道の八王子インターあたりを思い浮かべていただければだいたいの想像はつくかと。


で、料金所の1キロ手前あたりから再び渋滞が始まりようやく料金所を1.3ユーロ払って抜けると流れは格段とよくなったものの、そこに待ち構えているのはオービス(速度自動取締機)。今日も商売繁盛パチパチと光っていた。あんだけ光っているんだから毎日通っている人はスピードを落としそうなものだが。


で、今度はM50からM1に入ると、ダブリン港トンネルの工事のために車線が規制させておりここでも渋滞。ようやく自宅に着くと、所要時間30分。ちなみにいつもの裏道を駆使した通勤路では35分


結論。たった5分のために1.3ユーロも払うほど私は時間を惜しむビジネスマンなんかじゃない。さようなら。M50。


…で、自宅から久しぶりに貧乏人の乗り物バスに乗り町へ。バスに乗るのは本当に久しぶり。なにせ町までバスで20分以上かかる道も車なら最速7分。まさに禁断の果実の味を知ってしまった不精者の私。


ひでかすは某航空会社の社員。そのオタクな知識を駆使して社内では結構使える人間として通っているらしい(自称)。で、ひでかすは社内の人間をいちいち私に紹介してまわる。


しかしまあ何度かパーティーを主催したことのある私にしてみると、このパーティー、あからさまにコスト削減を狙ってまして。飲み物はすべて有料で、のみならずおつまみはピーナッツとポテトチップスだけ。…まさかこれだけかと思っていたら、忘れたころになって貧相なサンドイッチとこれまた貧相なオードブル皿が出てきた。…この会社大丈夫かなと思わず不安になる。


で、宴たけなわのころになって、何でも社内で数日前にアンケートを取ったという「何でもナンバー1」をノミネートするという企画。この企画でも、賞品は貧相なトロフィーと1000円相当のチョコレート。ただ、企画自体はおいしいので今度うちの会社のパーティを企画することがあれば使わせて頂こう。


さらには大くじ引き大会が始まる。賞品は…あわせて1000円相当のワイン2本セット。と思っていたらその次の一等賞品(2本)は


世界中某社のネットワーク内ならどこにでも行ける航空券


そう、世界中。ヨハネスブルグだろうとチャーチタウンだろうとリマだろうと行けてしまう。そりゃあ敵は航空会社ですよ。だけどこのピーナッツとポテトチップスのみのテーブルと「世界中どこでも行ける航空券」の落差は何なんだ?


この晩、いろいろな人と知り合いになれました。やはりガイジンが多い会社はおもしろい。この会社も多分半数以上はアイルランド人以外の人間で、しかもみたとこヨーロッパ以外の人間も結構います。インド人にアフリカ人に日本人に…等々。で、みんな元気だわ。翌日ぼーっとした状態で仕事をしながら私は自分のオッサンぶりに情けなくなりました。




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