なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年06月28日(金) |
1/3がいなくなった... |
うちの会社…と言っても私が社長というわけではなく、私がヒラ社員として勤めるというだけの話ですが…ともあれ、うちの会社、カッコ良くいえばとってもマルチナショナルな会社です。悪く言えばガイジン混成部隊。何でも屋。で、前の会社もそうだったのですが、こういうガイジン混成部隊の会社はこの時期になるとひとつ大問題が起こるのです。
人がばたばた辞めてゆく
なんとなく想像がつくと思うのですが、アイルランドくんだりまで来て働いているガイジンというのは、若い人間が圧倒的に多いです。数年の海外での経験を経て、スペインだかオランダだか自分の国に帰っていく…というわけ。特に、ヨーロッパでは、数年の社会経験を積んでから改めて学生になるといううらやましい人もたくさんおりまして。かくして、私は(認めたくないものの)27ですが、この年齢だと前の会社ではすでに年上の部類でした。
で、こうなると今の時期が会社にとって非常に危険な時期なのです。1年とか2年とかの期間働いて、結構使えるようになってきた人間が上のような理由で、年寄りが夏場に暑さに耐えられずばたばた逝くように(番組進行上不適当な発言があったことをお詫びいたします)、結構多くの人間が会社を辞めてしまうのだ。
かくして、うちの会社のうちの部。他はともあれうちの部は半分以上がガイジンという部なのだが、ここの人員20数名のうちなんと10人近くがこの1ヶ月のうちに辞めてしまった。考えてみると1/3がいなくなってしまったという計算になる。
当然の帰結として、業務進行にも多大な影響が出てくる。毎日100あった仕事を30人で手分けをして何とか処理していたところ、20人になると当然、処理し終わらない仕事が出てくる。その終わらない仕事15もそれが毎日毎週積み重なるとえらいことになるわけで。実際、えらいことになってます。私も主任さんから与えられた仕事をまじめに片づけようとすると、インターネットで遊んでいる暇などなくなってしまい…。
来週(つまり来月初め)より7人だかの新人がやってくるそうだが、新人が2年勤めていた人と同じ量の仕事をできるはずもなく。しかも、誰かが新人のトレーニングをしなければいけない。…来週から会社はさらにすごいことになりそうです。土曜出勤で残業代を稼いでやろうと画策する私は多分転んでもただでは起きないしたたかな人間なんだろうなあ。
あ、ただいまさらに社員を募集しておりますが、日本人は募集されておりませんのであしからず。
で、悲しいことには、私と同時に入社したドイツ人の女の子、「仕事が肌に合わない」ということで本日づけで辞めてしまいました。7人のうちの最初の戦線離脱。いつも急かされているようなストレスに耐えきれなかったとのこと。…うーん、ストレスねえ。
そういえば会社の同僚の多くも同じような文句を言っている。「負担が大きい」とか「息をつく暇がない」とか。ちなみに私にとってこのコンピュータの前に座る仕事はまったく肌に合っておりません。はっきり言えば嫌いです。がストレスはまったく感じません。外資の会社とはいえアイルランドにある会社、私に言わせればのんびりしていることこの上ないです。必ず定時で帰れるし、上司に怒鳴られることもないし、陰湿ないびりなどがあるわけでもなし。やはりこの辺の感覚は、日本人とヨーロッパ人ではだいぶ違うなあと感じます。
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