なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年06月22日(土) |
アイルランドへ車を輸入するのは損か得か?(その2) |
昨日は日記をお休みしてしまい申し訳ありませんでした。実は、車関係のことで終日悪戦苦闘していたのです。この話はこのシリーズものの後の方に出てくることになろうかと思います。
で、おとといは、なぜアイルランドで車を買うのではなく、日本から輸入しようと思ったいきさつについて書きました。で、まあ、「ルノーのラグナ!」とかいう寝言は、現実がだんだん見えてくるにつけ諦めざるをえなくなったわけで。で、どうせ私が金を借りれる範囲の金額ではろくな車は買えないのだから、
「ローンという名の借金は避けよう」
と決めました。
ローンだとか、クレジットカードだとか呼び名は変われど所詮は借金です。数日前に読んだ新聞の記事によると、イギリス人の20台男性は平均900ポンド(17万円程度)の借金がクレジットカードにあるんだそうな。たぶんアイルランド人も同じだと思う。私も結構シャレにならない金額のクレジットカードの請求書が毎月届くが、意地でも翌月一括払いで処理している。まあ、というわけで、借金はしたくないと思ったわけ。「男は借金をしてこそ一人前」という諺には私は真っ向から異議を唱えます。
借金をしないとなると当然車もどうでもよくなるわけで。「動けばいいや」ああ、ルノーのラグナの夢はどこへやら。何時の間にか、「車は動けばよい」というところまで夢はしぼんでしまいました。
(2)どの車にする?
車選びを知人に依頼する一方で、車を運んでくれそうな業者さんをインターネットで探しはじめました。ここで問題。
運送業者はアイルランドの会社がいいかそれとも日本の業者がいいか。
日本の業者さんに頼むと、日本国内ではしっかりやってくれそうですが、いざこちらについたときにどうなるかが謎。逆にアイルランドの業者だと日本国内での手続きがどうなるかが分からない。まあ、とりあえずというわけで、日本・アイルランド双方の業者に片っ端からメールを書く。
結果は惨澹たるものでした。日本の業者は結構誠意ある返事が来たのですが、アイルランドの業者については一社を除いてなしのつぶて。その返事が来た一社も、「日本からの車の輸入は難しいよ」と言うだけ。んなことはいわれんでもわかっとるわい。アイルランドには日本から車を輸入している業者が数多くあり、ここに頼むこともできそうですが、…この話ものちほど。
そんな中で千葉に住む業者さんがかなり親身になって相談に乗ってくれる。実はこの方パキスタン人。で、アイルランドにも車を売りに来るそうな。で、何度かメールのやりとりをしているうちに、この方がダブリンに来るということになり会うことになった。
このいきさつは過去の日記に書いた通り。この時に、どんな車を輸入すべきかの親身な助言をいただいた。もし数年後にその車を売り払う予定があるなら以下の点に注意すべきだそうな。逆に言えば、スクラップにしてしまうつもりなら以下の点はどうでもいいかも。
マニュアル車かオートマ車か。アイルランドは他のヨーロッパの各国同様マニュアル車が主流です。オートマ車なんて一部の高級車と何故かバスくらいです。 ゆえに、売るときもマニュアル車の方が有利。ただし、日本のオートマ車の評判は壊れないと評判なので、もしオートマの方がいいならそれはそれでいいかと思います。
次に車種。あとで出てくる保険の話なんかは一切無視して、売ることだけで考えると大きい方がいいです。トヨタのルシーダだとか、日産のセレナだとか7-8人乗りのワンボックスなど。はたまた三菱のパジェロだとか、トヨタのRav4のような、車高の高い車も後で売るときにいい値段になる。数年乗っても、これらの車は持ってきたときくらいの値段で売れるそうな。
ただし!後から出てくる保険のことを考えるとこの辺はオススメできなくなります。まあ、後から詳しく書きます。また、未確認情報ながら、三菱のパジェロの後部の窓がないタイプは「建設現場用の車」という扱いになり、税金で優遇される…という噂を聞きましたが真偽のほどは未確認です。
その外としては、当たり障りのない日産のマーチだとか、トヨタのカローラ・カムリ、ホンダのシビックなどが選択肢に入ってきます。この辺ならばいろんな意味で無難です。
というわけで、もしわからなければ、中古車屋さんに行って、「発展途上国のバイヤーが買いに来るような車ありますか?」と聞いてみましょう。上に書いたことと同じことを言われるはずです。
で、このパキスタン人の業者さんに日本での書類のすべてを含めて代行を依頼することで同意。車も、古いもののよく走る上に書いた「当たり障りのない車」を発掘。こうして、日本からの車の輸入は一気に現実味を帯びたものになってきました。(続く)
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