なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年06月19日(水) |
再び別の角度から検証!アイルランド発展途上国説 |
私の使っているケータイ、世界30か国だかそれ以上だかの国で使える、GSMというやつです。…というか、ヨーロッパのケータイはみんなこれなんですが。日本のやれiモードだなんだに比べると5年は確実に遅れているという噂ですが。
で、まあこれにもそこそこ使える機能がありまして。それはメッセージ機能。ま、昔のポケベルみたいなもの。去年の今ごろの日記に書いた記憶があるのですが、通常160字までという制約つきながら、GSMを使っているどこの国のケータイにも私の場合は13セントでメッセージが送れる。当然ドイツに住むMausi(いちおう新規の読者様のためにしつこく書いておくと=私の彼女<仮名>)にも送れるわけで。
が、数ヶ月前のある日を境に突然このメッセージが送れなくなってしまったのだ。メッセージを何度送ろうとしてもエラーメッセージが出る。
うーん。これは何かがおかしい。
が、私はVodafoneのカスタマーサービスに電話をするような愚は犯さなかった。なぜなら、
「え?メッセージがドイツに送れない?それは受ける側の問題だから、ドイツに聞いてちょうだい」
と言われるのが目に見えていたから。
が、数ヶ月経った今も直る気配がないし、いつも会社の電話を使っているのも問題(←こらこら)。最近、総務のマネージャーから私用電話についての警告も来たことだし、意を決してVodafoneのカスタマーサービスに電話してみることにした。
さて、ここでVodafoneをご存じない方のために解説。日本でも確かどこかの電話会社(どこかは記憶にない)を買収したような気がするこの会社、もともとはイギリスの会社で、アイルランドもEircelというケータイの会社が買収されてVodafoneになった。自称"The most advanced mobile network in the world"だそうな。あく国のケータイや電話会社を買収しまくっている。
で、自称「世界一のケータイ会社」のカスタマーサービス、確かに電話はすぐにつながった。
私:「かくかくしかじかで特定の番号にメッセージが送れないのですが」 おねえさん:「それは087(Vodafone)?それとも?」 私:「いえ、ドイツの番号なんですが…」 おねえさん:「それなら私にはわからないわ。ドイツに聞いて」
…ああ、まさに予測通りの答え。よくもまあこの程度でカスタマーサービスを名乗るもんだ。まあ、予測通りの答えだったので、私は計画通り、
私:「でもねえ、ちょっと前まで送れてたの。それに、向こうからこっちには送れるの。もっと言えば私はあんたんとこの客なんだから、あんたが調べるべきでしょうが」 おねえさん:(露骨にうざそうな声で)「じゃあ、その番号を教えて。今ここから送ってみるから」 私: 「0049…」 おねえさん:「…送れないわねえ。私にはなぜだかわからないわ。ドイツに聞いてもらわないと。先方のカスタマーサービスに先方から電話してもらうしかないわねえ」
…本当に使えないやつ。
私:「わかった。あんたが何も分かってないことが分かった。じゃあ、そこのカスタマーサービスの番号教えて。電話するから」 おねえさん:「いや、先方が電話…」 私:「電話番号を教えてっていったの!」 おねえさん:「お待ちください」
待たされること数分。たぶん番号を調べながら同僚に私の悪口を言っていたに違いない。ともあれ、数分後ようやく番号が分かったらしい。
で、その電話番号に電話。すぐに誰かが電話に出る。
私: 「あのー、英語ですいません…が、そちらe-plus(プロバイダ名) のカスタマーサービスですか?」 おじさん:「e-plusには違いないけど、カスタマーサービスじゃないねえ。あなたどこからこの電話番号をゲットしたの?」 私:「ええ、まあ、あはは、大変恐縮ですが、カスタマーサービスの番号を教えてもらえますか?」
予測はしていたが、もらった番号はやはり内部用の電話番号だった。
で、今度こそカスタマーサービスに電話。
私:「英語ですいません。かくかくしかじかこういう訳でメッセージが送れないのですがなぜだか分かりますか?」
電話の向こうのお兄さんは、すごく感じの良さそうな人。…というか、客商売なのだからそれが当たり前なのだが、アイルランドにいるとその当たり前のことを忘れさせてくれる。
お兄さん:「アイルランド?電話番号を教えていただけますか?」 私:「00353-087…」 お兄さん:「実はですねえ、数ヶ月前に弊社はシステムをアップグレードしまして、旧式のシステムからはメッセージが送れなくなったのです。それで、そちらがお使いのシステムは旧式なので、メッセージが送れないのです。申し訳ないのですが、そちらのカスタマーサービスに言って、システムをアップグレードしてもらうように働きかけるしかないですねえ」
…って、きっと巨額の金がかかるシステムのアップグレードを、しがない客のひとりが言ったところでどうなるわけでもなく。
私:「要するに、ドイツの方が、アイルランドより1歩進んでいるというわけですね」 お兄さん:「まあ、そういうわけです」
と二人で爆笑。
で、この後調べてみたところ、Vodafoneのみならず、アイルランド第2のプロバイダ、O2でも同じ現象が起こることが判明。…つまり結論を書くと、アイルランドのシステムはドイツのそれよりはるかに遅れているわけです。で、ドイツのシステムは日本のそれより相当遅れており…。
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