なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年05月09日(木) |
アイルランド人不信。電話2回に徒歩1時間半かけての結論とは? |
同居のチェコ人はまだ見ぬ女性を追いチェコへ。同じく同居のドイツ人は今週末からベルリンへ帰省。ひでかすはひでかすでドイツへ。
はっ、もしかして、この腐れダブリンで今週末ぼーっとしてるのは私だけ?
そんなことを思っていたら、マンチェスター近郊の街にマークちゃんと結婚した挙げ句に引っ越してしまった元同僚のKさんからメールが届いた。
「今週末、地元で『ビールフェスティバル』があるけど来ない?」
ビールフェスティバル。そそられる響きです。が、マンチェスターまでの週末の航空券なんて高いに決まっている。期待せずにRyanairのサイトに行くと、案の定往復で150ユーロ(2万円)以上する。この会社は、ヒコーキが空のときに破格の運賃を提示して、「安い」というイメージ付けをするのがうまいが、実はいつもは高かったりする。
で、British Midlandの子会社Bmibabyもしかり。もちろんAer lingusも高い。で、諦めかけたところにふっと浮かんだアイディア。バス。
「バスエーラン事件簿」に詳述の通り、私はこのイギリスへのバスへのサービスで散々な経験をしている。だいたいヒコーキで1時間のところをばか面をして、半日フェリーとバスに乗るというのがあほらしくて仕方ない。で、まあ調べるだけ調べようと思い、Eurolinesのサイトに行くと、時間がかかるのみならず、往復で60ユーロ(8000円)もする。
今度こそ諦め仕事に戻る(そう、仕事中にこんなことをしていたのです)。数分後、ふっと頭にある考えがよぎる。
電車はどうだろう。
そう思って、HSSという高速船を運行しているStena Linesに電話をしてみると、運賃は60ユーロとバスと同じ。まあ、バスよりは楽だとは思うが、60ユーロも出す気はしない。今度こそ諦めたつもりだったが、次の瞬間、Irish Ferriesはどうよ?と思いIrish Ferriesに電話。
私:「マンチェスター近郊のXXという町までの往復はいくらですか?」 電話の向こうのおねえさん:「36ユーロ(5000円)ですね」
へ?36ユーロ?
私:「ずいぶん安いですねえ。本当に36ユーロなんですか?」
アイルランドに来て覚えたことの一つは人を疑うこと。いい加減なことをほざくアイリッシュに何度騙されたことか。
おねえさん:「XXまでですよね。36ユーロです」 私:「往復で、かつ電車と船の運賃を含んだ値段ですか?」 おねえさん:「はい。間違いなくそうです」
ホントかよ?この町までHolyhead(対岸のWalesにある町。何もない)からManchesterまで200キロあるんだよ。なのにそんな値段でいいのか?今まで何度アイリッシュのうまい話に騙されたかわからない私は半信半疑…というかまったく信じてなかった。
で数時間後にふたたびIrish Ferriesのコールセンターに電話。やはり返ってくる返事は同じ。うーん、そんなうまい話があっていいのだろうか?
しつこいけど私は何度アイルランド人に騙されたかわからない。この期におよんで信じない私は、なんと会社の帰りにダブリン港まで行ってチケットを買ってきた。
こう書くとたった2行だけど、ダブリン港まで行くのは実に難儀でして。バスのサービスはないし、歩くにしても最寄りのバス停から港まで寂れた倉庫街を30分以上歩く羽目になる。で、歩きました。徒歩で往復1時間30分かけて。正直に白状するとまさかそんなに遠いとは思っていなかったのです。とにかく真っ直ぐの道が本当に果てしなく続いていました。周りにあるのは倉庫のみ。とんでもないところでした。
で、片道45分歩いた挙げ句にたどり着いたダブリン港。やはりチケットは36ユーロでした。というわけでチケットを買ってきました。明日(金曜日)の夜、出発です。ちなみに日曜日の夜帰ってくるという強行スケジュールです。金曜日の夜も何とか更新するように努力しますが、更新なき場合は以上のような理由ですので察してくださいませ。またアイリッシュ海でフェリーが沈んだというニュースがあった場合は、タイタニックのテーマでもバックに私のことを偲んでくださいませ。では。
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