なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2002年05月04日(土) |
毎年恒例。5月になると悩むこと |
やたらと天気のいい日だったので、うちにいるのが忍びなくなり、町へ買い物に行きました。まあ基本的にダブリンの5月の天気は一年で一番いいというのが通説ですが、今日の天気は本当に快晴。気温も17度くらいあったのでは。道ゆく人も薄着です。ま、アイリッシュはくそ寒いうちから薄着なんだけどさ。
で、別にほしいものも買いたいものもなかったのです。強いて言えば、3週間後にくる誰かの誕生日プレゼントの下見でもしようかと。「人々が湯水のように出費する商店街」(私が言ったんじゃあありません。某タブロイド紙に書いてました)Grafton Streetからその界隈を徘徊したのですが、本当に不思議な国です。「あ!これほしい!!」と思うものがまったく出てこないのです。
一つの発見として、他の国でもそうなのかもしれませんが、店が2極分化されていることに気がつきました。つまり、「金持ち用の店」と「貧乏人用の店」私を含め、圧倒的大多数は「貧乏人用の店」に行くわけですが、ここにあるものは本当に安っぽくて品がない。かと言って、私のアイルランドでの薄給では、「金持ち用の店」では買い物できそうにありません。どうしても、その商品に見合った値段であるとは思えないのです。
まあ考えてみると、これは日本のデパートに行った時に感じることかもしれないなあとは思いますが。7階だか8階の大祭事場の「春物バーゲン」のコーナーではなく、1階の化粧品だか、2階のプレタポルテだかのコーナーに行き、自分の金銭感覚と、その店で平然と売られている値段との差に驚かれた経験はありませんか?
数年前にうちのばあさまと某所にある松坂屋に買い物に行ったことがあります。そこの1階に売っていたカシミヤのセーター。手触りもいいし、色といい艶といい、そりゃもう高級品です。さっと値段に目を走らせた私は絶句しました。
はちまんえん
ところがばあさま、このカシミヤのセーターがいかにも気に入った様子。今にも買いそうな雰囲気。あ、念のために言っておきますが、Snigel家は決して八万円のセーターを衝動買い出来るような裕福な家じゃあありません。私はばあさまに「それ値段見た?八万円だよ」と、耳打ちすると、ばあさま、大声で
え?
その場から二人で逃げるように立ち去るとばあさまは予想通りひとこと
「8000円かと思ったわ」
これを好例として、話はアイルランドの高級デパートBrown Thomasに戻ります。ここはダブリンらしからずなかなかよさげな商品も売られています。だけど、私の金銭感覚とは完全にズレがあるのです。いいなあと思う商品があっても、値段はとても私に手が届くようなものではなく。まあ、下見ということもあって私は何も買いませんでした。
読者の皆様。私に知恵を貸してくださいませ。何かいい誕生日プレゼントの企画はありませんか?
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