なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
数日前から頭を悩まされている些細な問題があります。「アイルランドの食事について」掲示板に質問のカキコを頂いたのですが、どうお答えしていいかよく分からない。ましてや質問の主が現役ばりばりのシェフさんだったりすると…。
はい。繰り返しますが、ろくなもんを食べてません。こんな質素な食生活をしているのにお金がたまらないのはなぜ?別に贅沢品とか服とかを買ったりはしてないんですよ。あ、待て待て、昨日必要に迫られて1着スーツを買ったなあ。が、値段はイトーヨーカドーの日替わり目玉特価くらいだし。 おっと、つげ義春でもないくせにお金に対する愚痴になってきた。本題の食べ物についてに戻らねば。 で、6年前(そんなに昔になるのかと暗鬱な気分になった)に初めてアイルランドに来てホームステイしていた時、まあこのホストマザーの料理のできなさ加減には本当に驚きました。 月曜日 冷凍の魚フライとイモ 火曜日 冷凍のピザ 水曜日 何かしらの肉とイモ … 日曜日 チキンをオーブンで焼いたもの こんな感じのメニューが延々続くのです。 で、98年の私が仕事探しを始める直前にお世話になっていたホストマザー。「私はダブリンでいちばん優しいホストマザーよ」と言いつつ、タオル一枚貸してくれなかった治療の必要な60代のおばあさんの料理はほぼ毎日これでした。 アイルランド留学経験者の皆さんの「でたー」という声が聞こえてくるよう。羊にチキンに茹ですぎの野菜に調理しすぎのマッシュドポテト。そうこれこそがアイルランドの典型的料理。野菜は茹ですぎているのでフォークでつついた瞬間に見事に崩れます。肉は何とも言えない空疎な味。よくガイドブックに書いてある「アイルランドの飯はまずい」という言葉に関しては私は何らの異議も唱えません。はっきり言ってその通りです。 で、なんでこんなに食生活が乏しいかはスーパーに行けばすぐに分かります。何とまあというくらい食材の数が少ない。野菜売場の貧相さは想像を絶します。そのくせ出来合いの食べ物(チンすればいいとかそんな感じの食べ物)に関しては本当に豊富です。冷凍食品のコーナーの従事つぶりに羽目を見張りますし、冷凍食品専門の「Iceland」というスーパーまで幅を利かせています。 こんなに飯がまずいくせに太った私っていったい…?(ビールが原因なのは火を見るより明らか) 日記才人の投票ボタンです |