なべて世はこともなし
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2002年04月07日(日) 庭の手入れをする

そりゃあもう春を満喫させるようないいお天気でした。で、うちの中庭に出てみると(いちおう一戸建てなので前庭も中庭もあります)ぽかぽか陽気。で、ふっと中庭を見ると、ヘッジ(植え込み)がすごいことになっています。何せここに住み始めて2年。植え込みを手入れしたことなどないので、塀に沿って生えている棘(いばら)や薔薇が、庭の半分まで占領してきています。


…発作的に庭の手入れを始めてしまいました。


九州の片田舎の出身のくせして、私は庭仕事や土いじりが大嫌いです。…大嫌いというかやったことがないというのが正しいかも。そんな私が枝切りハサミを物置から取り出したくらいだから庭がどんなに悲惨な状況だったかは「ジャングル」とかいう言葉を使わずともお分かりいただけるかと。で、大きな枝切りハサミで


おりゃああ
切るべし
切るべし
切るべし



とほとんど発狂したかのようにやみくもにハサミで棘を切りはじめます。


2時間後、庭の一部の棘を切ったところでダウン。庭に大きな切った棘の山が出来たものの、植え込み自体にほとんど変化はなし。で、筋肉痛になっているオッサンカラダ。空しい。


そのあとは読書。ただいま、私の尊敬するノンフィクション作家柳田邦男氏の「この国の失敗の本質」(講談社文庫)という本を読む。そういえばまだ日記には書いたことがないような気がするけど、私は柳田邦男氏の大ファンです。多分読んだことのある人も多いと思うけど、「犠牲(サクリファイス)我が息子・脳死の11日」を読んだ時は本当に泣いてしまった。


中学生の時に負った怪我が原因で氏の息子は極度の対人恐怖に陥り結局自殺してしまう。氏が息子が自分の部屋で首をつっているのを発見するのですが、結局脳死状態に陥り息子は11日目に亡くなってしまう。その11日間のドキュメント。氏や臓器移植などを本気で考えさせられるノンフィクション。読んだことのない人は文庫にもなっているのでぜひ読んで欲しい。


…あ、別にこの日記は書評じゃあないんだった。で、何が言いたいかというと、今読んでいる「この国の失敗の本質」の中にすごく気になるくだりがあるのだ。それは「国家には寿命がある」と言う話。


かつてアメリカと並んで超大国だったソ連が消滅したのはスターリンの革命以後70年ちょっと。で、日本が明治維新から国土を焦土にした太平洋戦争の敗戦までやはり70年ちょっと。で、1945年から数えて2002年は60年近く。日本の国家としての寿命が再び尽きようとしているのではないか…。うーん、単なる数字遊びのような気もする反面、今の日本のすさみようを考えると決して一笑には付せない気もする。


やはり日本は強い国であって欲しい。そう思うのですが…。




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