なべて世はこともなし
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2002年03月19日(火) ケータイ復活!そこに隠された本人も予測していなかったとんでもないオチとは?

<作者謹告>諸般の都合上、今日の日記はフィクション…とします。

行きつけのパブでケータイが無くなったのが、およそ10日前のお話。それからいろいろくまなく探してみたものの、見つからない。パブに問い合わせをしたけども見つからない。「うーん、困ったなあ」と思っていたところふと思い出したことがある。


ん?確か保険をかけてたんじゃかかったっけ?


調べてみたら、ああ、やっぱり保険をかけてある!で、約款によると、


「全損、修理不能、盗難の際は25ポンドで新品交換します」


というわけで、会社の帰りにBus Aras(セントラルバスステーション)の脇にある警察に盗難証明を取りに行った。


アイルランドは本当に困った国。日本の常識じゃ考えられないが、警察の窓口に行列が出来ている。それだけ治安が悪いということなのか。待つこと十数分、私の番がやってきた。


私:「かくかくしかじかで近所のパブでケータイが盗まれたんだけど…」
警官(若い女性):「うーん、その場所はうちの所轄じゃないわ。Clontarfの警察に行ってもらわないと…」
私:「遠い…。ただ一枚盗難証明を書いてくれればいいんだけど…」
警官:「分かったわ。じゃあ、一枚書いてあげるわよ」



…アイルランド人のいい加減さが良い方に作用した典型的な例。おかげで、バスに乗ってClontarf組んだりまで行く手間が省けた。


それにしてもアイルランドでは「盗難証明」が実に簡単に取れます。推察だけど、たぶん盗難があまりに多いから、いちいち調べている暇がないのだと思う。というわけで、盗難証明を難なくゲット。


ところで「あんたのケータイは取られたんじゃあなくて、無くなったんじゃあないの?」とお思いの方もいらっしゃると思う。それはちょいとばかし間違っていると言わざるをえない。だって無くなったんなら、出てきて当然。出てこないということは誰かに盗まれたのだ。ゆえに私は「私のケータイは盗まれた」と胸を張って言えるのだ(ああいえば上祐状態)。


で、その盗難証明をもって、私がケータイを買った店へ。先週の金曜日のお話。


店員:「ほい。盗難証明を受け付けました。24時間以内に新しいケータイを渡せると思うから。明日電話して」


というわけで翌土曜日。店に電話をするもののつながらない。何度か電話をしたものの、結局連絡はつかず(いい加減アイルランド)、運悪くPaddy’s Dayを挟んでしまい、結局今日まで店に連絡ができなかった。


で、今日の朝。出かけるのがすっかり遅くなってしまい、半ばパニクりながらいつもとは別のジャケットを羽織ると、ん?ポケットに何か入っている…。


げええええええ!ケータイがこんなところにいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!


そう、ケータイ、何のことはない、ジャケットに入れっぱなしだったのです。確かにジャケットのポケットを確認しました。が、ジャケットの外からまさぐっただけで、ポケットの中には手を突っ込まなかったのです。


うーん、このポケット結構深かったのねん(←ってそういう問題じゃあないだろ…)


で、店に電話をしたところ、

私:「あの。Sngielですが、あの盗難届けを取りさげ…」
店員:「ああもう新しいケータイは準備できてるよ。いつでも都合の良い時おいで。え?なんか言った?」
私:「いえ、別に…」



というわけで、私、新しいケータイをゲットいたしました。犯罪じゃあないかって?いえいえ、これは結果としてこうなっただけで、決してこうなることを狙ったわけじゃあないのです。(って、「わざとじゃなかったら何をしてもいいのか」という話になるんですが)


それにしても私は粗忽者です。大学時代も「さ、財布を落とした!!」と大騒ぎ。なぜか4つもあった銀行のカードや複数のクレジットカード、さらに免許証まで全部止め、府中の免許更新所まで行き、クレジットカードの再発行手数料も払った。で、数週間後何気にベッドの下を掃除していると


「なぜこんなところに財布が???」


…はい、一言で言って私はアホタレです。




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