なべて世はこともなし
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2002年03月17日(日) アイルランドの永住権。やはり政府の公式サイトも人々同様いい加減だった...というお話

本日はアイルランド最大の休日St Patrick’s dayでございます。昨日から、花火だコンサートだパレードだといろいろなイベントが目白押しのようです。というわけで、私は…


家でじっとしてます


何せ今日の天気は寒い上雨。風も強いというアイルランドの典型的な天気。こんな天気の中パレードを見に行くほど私は酔狂じゃあございません。最も仮に天気が良かったとしても行かなかったでしょうが。金もないし、人ごみ苦手だし(←昔は平気だったのに…)。


その代わりといっちゃあ何ですが、掲示板の常連うにさんとちょっと地元のパブに行ってきました。うにさんのテンションの高さに圧倒されました。


で、話は上とは全く関係なく完全にぶっ飛んでしまうのですが、最近こんな質問が作者の元に寄せられました。


「アイルランドで市民権を得ることは出来ますか?」


「ふむ。いいところに気がついたねえ」…などとセンセイ口調はやめまして。実はこれ、私の素朴な疑問でもあるわけです。私自身の名誉のために書いておきますが、私、アイルランドの市民権など申請するつもりなど毛頭ございません。が、長く住めばそういう話も確かに出てくるかと。


実はこの答えには、私の身近では二通りの見解があり、どちらが正しいか確認していません。その説とは


(1)5年説
(2)9年説



実はどちらの説もアイルランド政府の公式ページが論拠になっています。このページを見ると確かにどっちとも取れるあいまいな表現になっていることが分かります。


(公式ページより転載)*Naturalisation
An applicant for a certificate of naturalisation has to fulfil certain statutory conditions including having a total of five years residence in the State in the nine year period preceding the date of the application, the last year being a period of continuous residence. (An absence of a few weeks on holidays or business would not be regarded as a break in residence for this purpose).

The Minister for Justice, Equality and Law Reform has power to dispense with the conditions in whole or in part, in certain circumstances that are defined by law, e.g. if the applicant is of Irish descent (although having a distant Irish antecedant would not normally in itself be sufficent where a person is not resident in Ireland or does not have a significant connection with Ireland) or has Irish associations or is a refugee or a stateless person.



私は個人的には文面を素直にとって、「9年間のうち5年住んでいれば申請できる」と理解したのですが、なぜか私の周りには「5年説」を取る人間の方が多いのです。ただし、実際にアイルランドの永住権を取った人間が実際にはいないので、私には本当のところがどちらかが判断がつきません。


確かに5年だと、私ですらもうすぐ申請の要件を満たすことになります(繰り返しますが、私はアイルランドに骨を埋めるつもりなどまったくございません)。で、私の身近にも、私と同じくらいの期間、アイルランドに物好きにも住んでいる連中がいまして、この件は彼らにとってちょっとした関心ごとになっているわけです。うーん、誰かご存知の方いらっしゃいませんか。


ついでといってはなんですが、労働許可証の申請のページにもアクセスしてみました。労働許可証の新規の申請はかなり難しくなったようです。まあ、今までが簡単すぎたのかもしれませんが。たとえば今まではなかった、「申請時にはFAS(アイルランド版職安)の『EU内でだれも適する人が見つからなかった』という手紙を添付する」ことが義務づけられたようです。


さらに申請の時にかかる手数料も一気に3倍近くになったようです。(年間125ポンドから400ユーロへ)これこそがユーロ便乗値上げの最たるものだと思うのですがねえ。政府が音頭を取って便乗値上げしてどうしようというのだ?


ちょっと真顔になるのですが、読者さんからの報告で、今まで日本人としては聞いたことのなかった就労許可証が拒絶されるケースが出てきたようです。しかも更新時に。何とかするようなことをメールに書いておられたので、何とかなることを祈る限りですが、どうも今までのようにはいかないようです。もしアイルランドで就職活動をしようという方がいらっしゃった場合、この点もしっかり調査をされておかないと、あとで大変なことになるかもしれません。どうも就職状況は去年までの晴れから一気に雨になった感がぬぐえません。


ところでさあアイルランド政府さん、私はこの日記をワードで作成しているのですが、上のようにあなたのサイトの文面をコピーしたら、この短い文章で2ヵ所もスペルチェックに引っかかりましたよ。公式の文章なんだから、もうちょっと何とかならないもんですか?ちなみに間違っているスペルには作者が愛を込めて、色をつけておきました。


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