なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2002年03月10日(日) アイルランドでもやはり人は見掛けで判断されるのだろうか...というお話

先月までお世話になっていた会社と今の会社の違い、数え上げればきりがないのですが、今、来週着るワイシャツにアイロンをかけていて気がつきました。服装の違い。前の会社での服装は、「ジーンズだめ、Tシャツだめ、ランナー(スポーツシューズ)だめ」とまあ若干の規制はあったのですが実質は自由。いつもユニクロかどこかで仕入れてきたテキトーな服をテキトーに着て仕事をしていました。


で、今の会社はというと…スーツ着用です。まあ、多分、ネクタイさえしてりゃあ文句は言われないのでしょうが、何せみんながみんなぴしっとスーツで決めている中で私だけがテキトーなことをするわけにいかず、毎日スーツを着て仕事なぞしてます。考えてみりゃ、別に外部からのお客さんが来るわけでも、外回りをするわけでもないんだから別にどんな格好をしていても問題はないと思うのだが。よく見ると、女性社員はみんなテキトーな格好をしている。これはちょっと不平等で納得できないのだが。


んで、当然通勤もスーツでとなるわけで。で、帰り道に町で買い物をしたりするのですが、ひとつ発見をしました。


スーツを着ていると人々の私に対する扱いが違う


気のせいの可能性も否定しませんが、店などでの私への対応があからさまに違うような気がするのです。こういう言い方をすると語弊がありますが、テキトーな格好をしていると、なんとなく不法就労をしているビンボーガイジンに見えても、スーツを着ていると、なんとなくしっかりした仕事をしている賢い人間にでも見えるのでしょうか。それがいい事だとは思いませんが、やはりアイルランド人も人を見かけで判断をするような気がします。


アイルランドに住んでいていつも小さなストレスになることの一つに、「私が英語を話せないと決めてかかられる」ということがあります。ひどいのになると、列に並んでいて私の番になると露骨にいやな顔をしたりするのもいます。で、まあ、まだ1週間しか経っていないのではっきりとは言えませんが、スーツを着ていることで、プロフェッショナルな印象を相手に与え、そういうストレスになる状況が少なくなったような気がします。


考えてみると、街中を歩いているその多くはジャージを着て歩いているような国ですから、スーツで歩いている人間は日本のそれに比べたら絶対的に少数派です。というわけで、たかがスーツがちょっとしたステータスシンボルになる国なのかなあ…と思います。まあ、そういう訳で、いつも首を絞められた感覚のネクタイも、この国では決して悪くないかなあ…と思います。




日記才人の投票ボタンです
なんじゃこりゃ?




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ